第2話 出会い
ザ------
気持ちが良い朝。
日差しが差し込みゆったりとした暖かさがある。
---ザザ---
今日も学校だ、起きなきゃ。
「ふぁああ~」
大きなあくびをしながら背を伸ばす。
ゆっくりとベットから起き上がり、1階へ降りる。
---ザ---ザザー---
歯磨きをして、母が作りおきをしてくれた朝ご飯を温めて食べる。
ごく普通の家庭のごく普通の学生こと『------』だ
今日も何も変わらない日常を過ごすんだ。
ソウシナイト
「よう---」
「おはよう---!」
友の名前を呼び登校する。
何時もの様に授業を受け、体育の時間で汗を流して昼休みに母が作ってくれたお弁当を食べる。
午後の授業を受けて放課後になる。
急いで帰らないと。
ザザザザ---
イソイデカエル?
ナンデ?
ご飯の用意をしなきゃ行けないんだ。
それが僕のニチジョウ。
何かの音が聞こえる。
ウウン、ニチジョウガコワレル。
コノ、チカミチはイッチャ駄メだ。
ドウシテ?
だって、夢で見たんだ。
誰かと誰かが『---』いるのを
『---』?
『---』ってなんだろう。
気になる気になる気になる気になる気になる気になる。
ザザザザザザザザーーーー---
どうして?
君は何を見たの?
どうして?
それが気になるの?
どうしても?
それを知りたいの?
それでも?
平穏な日常が壊れるかも知れないのに?
ねえ、君は何を見てしまったの?
パリン。
そんな音が聞こえた気がしたんだ。
家への帰り道。
気がつけば日が落ちていた。
辺りにある光は電灯と自販機の小さな光しかない。
そこへ
「よう」
聞き覚えのある声に話しかけられる
「えっと、どちら様ですか?」
「おめえ、昨日のガキか。ここがどこか分かるか?」
「いえ、ぼーっとしてて僕もここがどこだか」
「ふーん」
『---』をにらみながら話す。
「そうだ、おめえ名前はなんて言うんだ」
「名前ですか?えーと」
「聞きなおすわ。おめえ、自分の名前が言えるか?」
「え?」
「ほら、さっさと言え」
(僕の名前?
そんなの簡単・・・。かんたん・・・?
あれ、僕の名前って・・・なんだっけ?)
「う・・・あ・・・」
呻きながら前のめりに倒れてしまう。
「チッ、やっぱな。こいつ『こっち側』に来かけてるじゃねえか」
嫌そうに舌打ちをするがこちらに語りかけてくる。
「おい、ガキ。おめえは今から人であって人じゃなくなる。
だがな、心は人であり続けろ。おめえがおめえであり続けるんだ。」
言葉を続けようとして青年は気がつく。
「チッ、くそがぁぁ!」
見えたのは俗に言う化物の姿と青年が刀を振り下ろした所だった。