魔術世界の劣等種

　二十世紀初頭にあらゆる異能力が出現して、様々な能力者による生存競争が行われて百年。その頂点に立ったのは魔術であり、他の異能力者は激しい戦いによりほとんどいなくなってしまった。

　戦いが終結して、世界は魔術という一つのものにより落ち着きを取り戻した。

　現在、真世紀三十四年、西暦は二千年で終わり、新しい暦となり世界はまた、歩みを進めている。

　ある意味平穏を取り戻した世界で、新たに世界の混乱が起こらんとしているとき、真方　ヨシキは、有名な国立魔術英明学園に入学を果たす。

　その学校に入学を許されたということは、魔術の才能があることを示すのだが、彼にはある秘密があった。

　科学と魔術が織り成す世界で彼は何を目指し、何を成し遂げるのであろうか。