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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

幽霊少女、ダンジョンマスターになる

作者: 遠山秋

気付いたら異世界トリップしてました。しかも『ダンジョンマスター』として。


ダンジョン物によくあるような、コアや図鑑みたいな自動更新される本を見て触ってある項目から選び触れれば、某RPGのサポートキャラみたいにチュートリアルが始まり、ダンジョンの一階部分が突然と現れ、青いスライム状の生物やボロい衣装を着た醜い顔をした人形ヒトガタの生き物とかが歩き回る、ファンタジーな世界ができあがってようやく現実を直視することができた。



地球での名前ーー山海空ヤマミソラーーをちゃんと覚えているし、チュートリアルで手にいれたステータスも見れる手鏡を見る限り、姿形は変わって居ないようだった。


骸骨に皮が有るようだといわれていた骨ばった身体、生気のない青白い肌、血の気のない紫色の唇、そして傷みきったお下げにした長い髪。


正しく幽霊のようだと言われ恐れられていた私のままだった。


チュートリアルによると、ダンジョンは人同士の争いで土地が穢れ過ぎて、土地の自浄作用が追いつかず草すら生えない穢れが覆う大地がひろがり、人間のみならず他の生き物が消えていき世界として成り立たなくなるのを防ぐために神様によって作られたものらしい。


つまり、ダンジョンができた土地は自浄作用が追いつかない土地であり、ダンジョンマスターという浄化装置というか穢れを変換できるものにより消費して生き物が住める土地にするのが目的らしい。

浄化の流れは、ダンジョンマスターが穢れを消費し生物を生成する→その生物を『現地民が』倒すだけらしい。


ダンジョンマスターの開放条件(元の世界に戻るための条件)は赴任したダンジョン周辺の浄化が完了することらしいが、この世界の人間はダンジョンができた理由を知ろうとせず敵視しているらしい。


ということで死なないようにしつつ任務がんばりたいとおもいます。


とはいったものチュートリアルで覚えたスキルは、ダンジョンメイクとモンスター生成、お宝作成だけという。レベルは2。

生き残れる気がしないorz


気をとり直して図鑑のようなものを読み直すと、浄化完了率7割超え、とある条件をクリアすると異世界書物召喚スキルが習得できるらしい。


正直ダンジョンとかどうでもいいけど、全世界の心の友である本が読めないのはつらいのでできるだけ穢れを増やさないように浄化を進めようとおもいます。


とりあえず、レベルが低すぎてお宝は粗悪品の回復薬やボロイ装備しかつくれないし、モンスターはスライムと人形しか(能力ランダム。レベルが上がれば任意で設定可能)なので、地道にやるしかないかなー


と考えながら、いわゆるマスタールームで遠隔操作でまだまだ狭いダンジョンを埋め尽くす勢いで作っていたら第1討伐隊が来たようです。


構成は、前衛が剣士(レベル3)と盾使い(レベル4)、遊撃で盗賊(レベル2)、後衛で魔法使い(レベル5)と神官(レベル2)、学者(レベル7)の6人組。

ダンジョンコアがこの隊の個人情報から何からを教えてくれた。


チュートリアルで習ったように、大量のモンスターで退路を塞ぎ逃げられないようにして、攻撃力の皆無の人形たちに襲わせていく。しかし学者の的確な指示により剣士と魔法使いが次々に倒して行き、消えたモンスターの後に残るお宝を盗賊が拾い集め、神官が回復しつつ、身体能力向上の付与スキルで支援という一糸乱れぬ連携を行っていた。


人形のなかでも弱いものが狩りつくされたのを確認して、たまたまできた防御魔法抵抗力もピカ1な(レベルにしては)HQなスライムを投入、わざと退路を作り徐々に連携を崩し撤退に追い込んだ。

スライムによって装備を溶かしていったのでしばらく来れないといいなと思いつつ。


全員撤退したのを確認した後コアを確認すると、レベルが上がっていた。レベル4まで。気になる浄化率は0.001%。


本が読めるようになるまで、とっても先が長いようです。


でもあきらめない。この調子で一歩ずつ確実に浄化して本を手に入れ、いつかきっと元の世界に返ってやる。できれば幽霊だといわれるような姿から脱却して。

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― 新着の感想 ―
[一言] 続きが気になります。 気が向いたら続編宜しくです
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