「真実の愛に目覚めた」と婚約破棄した王子、悪役令嬢に「やっぱり女の私よりもあのオトコを選ぶのね!」と叫ばれ、全校生徒からホモ扱いされる。今更後悔してももう遅い。本当にもう遅い
「エレーナ・フォン・リヴレ! 君との婚約は破棄する! 僕は――真実の愛に目覚めたんだ!」
パーティの席で、王子である僕は大声でそう宣言した。
この学園に入学してはや一年。
僕は遂に真実の愛に目覚めたのだ。
新しい婚約者は、そこにいるアンリエッタ・リュカだ――。
次に、僕がそう宣言しようとした途端だった。
一足先に、婚約破棄されたエレーナが顔を覆った。
如何にも私が被害者ですというような態度と声で。
そして地の底にまで響き渡るような、途轍もない大声で叫んだ。
「あぁなんてこと――ッ! やっぱり殿下は女の私よりも、あのオトコを選ぶのねェ―――ッッッ!!!」
◆
前略、母上様。
一筆啓上仕ります。
この残暑の候、いかがお過ごしでしょうか。
あまり連絡を取らず申し訳ございません。
僕は元気でやっています。
ただ、正直ちょっと元気はないです。
それは先週お送りした手紙の通りのことがあったからです。
ぼかぁやられてしまいました。
ざまぁないことです。
安易に婚約破棄なんかしたツケです。
もう取り返しが付きません。
もう遅いと思います。
僕の学園生活はその一言でバラ色から灰色になりました。
全校生徒の前です。
全校生徒の前でホモ扱いです。
あの発言から、僕の周りからすごい勢いで友人が去っていきました。
誰もいなくなりました。
誰もです。
声もかけてくれなくなりました。
更に、僕の方からも声をかけられなくなりました。
さっき学食の列の一番後ろに並んだら、速攻で一番先頭になってました。
ケツを狙ってると思われたんでしょう。
狙ってません。
断じて狙ってません。
ぼかぁただただ生姜焼き定食を食べに来ただけです。
今日もぼっちで学食のご飯を食べています。
王子なのにです。
僕が歩く度に令嬢たちがひそひそ噂話をします。
「あれがほら……」
「あらあの方が……」
「まぁ本当に……」
「ホモの……」
「男が好きな……」
「ゲイの……」
「オスパックンの……」
とんでもない尾ひれがついています。
ぼかぁ知ってます。
裏でなんて呼ばれてるか。
『男色王』です。
剛健王とか欠地王みたいな感じでそう呼ばれてます。
『真実の愛に目覚めたんだ』と言ったのがマズかったです。
色んな意味で『目覚めた』と思われたらしいです。
あぁやめとけばよかった。
調子に乗ってパーティで婚約破棄なんかするんじゃなかった。
アレ以来、エレーナはまともな口を利いてくれなくなりました。
僕が話しかけようとする度に哀れな目で見られます。
そして必ず言われます。
『真実の愛の前に、私は身を引きますわ――』と。
怒ってるんでしょう。
そりゃ怒るでしょう。
だからあんな一言言ったんでしょう。
巨悪です。
悪役です。
悪役令嬢そのものです。
ただ王子に対して悪役です。
12歳から婚約者やってると思えないぐらい冷たいです。
信じられないぐらい冷たいです。
婚約するつもりだったアンリエッタはこう言います。
「応援します」と。
いつもいつも駆け寄ってきてそう言います。
両の手で握り拳を作ってそう言います。
彼女は純情です。
平民だからでしょうか。
稀有な聖なる魔法の才能があるからでしょうか。
それとも別の「才能」があるからでしょうか。
エレーナの言うことを鵜呑みにしています。
彼女は僕を応援してくれています。
何に対しての「応援」でしょうか。
僕が真実の愛より更になにかに目覚めることでしょうか。
ぼかぁ知っているのです。
彼女はとても絵が上手いことを。
文章も書くのも得意だということを。
だから僕を主人公にした本を書いているということを。
僕が隣国の貴公子に見初められる話を。
めくるめく男同士の愛が刻まれた二次創作を。
僕が真実の愛に目覚めた話を。
かなりねっちょりした一冊を描いているのを知っているのです。
彼女が非公式にそんな本を描いているのを知った時。
彼女の本を手に入れて実際に読んでみた時。
あれから2回僕は嘔吐しました。
受け入れられませんでした。
僕が性別を超えた愛に堕ちてゆく本の内容も。
好きで好きでたまらない女の子にホモだと思われている現実も。
僕は受け入れられませんでした。
今日も彼女に言われました。
「私は殿下を応援しています!」と。
さっき、声をかけてくれる人がありました。
とても端正な顔をした青年でした。
リオン殿下ですよね? と言われました。
嬉しかった。
本当に嬉しかった。
そうだよ、とフランクに、ぼかぁ答えました。
そしたら彼に尻を触られました。
ぼかぁ咄嗟に彼の手を振り払えなかった。
むしろまともに話しかけてくれるなら男でもいいかと思った。
でも、無理でした。
いいでしょいいでしょいいでしょ? と耳元で三回言われました。
あの「いいでしょ?」は怖かった。
本気で泣き出したいぐらい怖かった。
胃がグッと持ち上がるぐらい怖かった。
彼の目が割と真剣だったのが怖かった。
彼が結構端正な顔立ちだったからでしょう。
いいかな? とちょっと思った自分が恨めしい。
なんの「いいかな?」なのかは考えたくもありません。
「あ、いや、ごめん」と言って僕は駆け出しました。
長く長く駆けました。
駆けながら涙が出てきました。
そんな僕にもたった一人残ってくれた友人がいます。
サボス・ウィルフォードという男です。
彼のことは母上様もご存知のことと思います。
彼は僕の父の友人であり臣下でもある執政の一人息子です。
僕と彼は王と臣下になる遥か前からの親友です。
昔は一緒にどろんこになって遊びました。
それは今も似たようなものです。
「お前がどんな人間でも、俺は一生お前の友達するからな!」と言ってくれます。
正直涙が出るほど有り難いです。
今日も彼と一緒にご飯を食べました。
僕たちがご飯を食べているとアンリエッタがやってきます。
「応援しますから!」今日も言われました。
サボスはしぱしぱと目を瞬きました。
僕たちの仲は間違いなく応援されてました。
今後、僕とサボスの本が増えることでしょう。
友達の殆どが去ってからサボスといることが増えました。
サボスは夜も昼も僕の周りにいてくれます。
寮の中で一人膝を抱えていると彼が来ます。
おい、この本読もうぜ。
おい、あの芝居見に行かないか。
おい、今日の講義でわかんないところがあったから教えてよ。
そんな彼の一言一言が有り難いです。
殆どの人間が僕の周りを去ってから気づきました。
僕は本当にいい友達を持ったと心から思います。
さっき、学院内で呼び出しを喰らいました。
恰幅のいい男子生徒三人でした。
お前ホモらしいな? と彼らは半笑いで言いました。
違う、と否定しても、彼らはゲラゲラ嗤うだけでした。
お前みたいなのが第一王子とか恥晒しもいいとこだな、と言われました。
ホモが国王なんてこの国を滅ぼす気かよ、と詰られました。
お前みたいなのが国王になるなんて恥を知れよ、と顔に唾を吐かれました。
僕は涙が出るほど悔しかった。
彼らは僕の臣下たちの令息たちです。
いずれは僕の下でこの国に尽くしてくれるものたちです。
でも、いっぺん立場が逆転すれば、王子の肩書なんて何の意味もありません。
彼らは彼らなりにこの国の未来を心配していたのでしょうか。
それとも、ただただ弱いものをいじめたかっただけでしょうか。
僕が黙っていると彼らはますます調子に乗り出しました。
よし、コイツのズボンを脱がせてスカートを履かせてやろうぜ、と言い出しました。
オカマならオカマらしくしたほうがいいだろ? と言って。
僕は抵抗しましたが三人相手では敵いませんでした。
ベルトを外され、ズボンを脱がされそうになりました。
僕は抵抗を諦めようかと思いました。
せめて今の僕にできることは、声を出さずにいることだと。
声に気づいて寄ってくる学友たちの視線から王家の威信を守ることだと、本気で思いました。
そのときです。
おい、という声が聞こえました。
そこに立っていたのはサボスでした。
サボスは怒りの声を上げ、三人に殴りかかりました。
あっという間にサボスは一人を殴り倒しました。
二人は逃げようとしましたが、サボスは逃しませんでした。
サボスはもうひとりを殴り倒し、逃げる男に飛びついて引き倒しました。
そのまま馬乗りになり、思い切り彼を殴りました。
何発も何発も殴りました。
僕は怖かった。
サボスは両手から血を流しながら彼を殴り続けていました。
僕は悲鳴を上げてサボスに縋り付きました。
お願いだやめてくれ、と僕は泣きました。
サボスが急に知らない人間になってしまったようでした。
サボスは、はっと僕を見てきました。
そして、自分がやったことを呆然と見ていました。
僕は泣きながら、もういいんだ、と言いました。
サボスは無言で頷きました。
彼らを置いて僕らは寮に帰りました。
あれから数日経ちました。
僕がひとりでベンチに座っていたときです。
サボスが急に、ごめん、と謝ってきました。
僕は何についての謝罪なのかすぐにわかりました。
うん、と僕は言いました。
僕はそれでいいと思いました。
サボスは無言で、いいのか、と訊いてきました。
僕は、うん、とまた言いました。
ふと――気がつきました。
アンリエッタが「応援してます!」と言ってこなくなりました。
それに、今まで僕と視線すら合わせなかった友達が戻ってくるようになりました。
それと、学院の令嬢たちも、僕に話しかけてくるようになりました。
噂が忘れられてきたのでしょうか。
でも、なんだかそうではない気がしました。
この感覚を伝えるのは難しい。
みんな、僕を王子としてではなく、一人の友達として接するようになってくれた気がしたのです。
僕はなんだか不思議な気持ちになりました。
いつもは僕を「殿下」とか「王子」と呼んできていたのに、普通に「リオン」と呼んでくれるようになりました。
あの婚約破棄以来、何が変わったのでしょうか。
ある日のことでした。
女子生徒の悲鳴が聞こえ、僕は中庭に飛び出しました。
中庭の暗がりにいたのはアンリエッタでした。
アンリエッタは男子生徒に腕を掴まれていました。
明らかに男子生徒はアンリエッタにいたずらをしようとしていました。
僕が声をかけようとしたときでした。
やめてよっ! と、アンリエッタが男の頬を張り飛ばしました。
頬を張られた男子生徒は、アンリエッタを憎しみの籠もった目で睨みました。
平民の売女のくせに調子に乗ってんじゃねぇよ。
男子生徒ははっきりそう言いました。
僕はその顔を見て驚きました。
彼はこの間、僕の尻を触ってきた、あの男子生徒だったのです。
僕は急いで近づき、彼の胸ぐらを掴みました。
彼女に謝罪し給え、と僕は彼を怒鳴りました。
彼は悪びれる素振りすら見せませんでした。
反対に、僕に向かって言いました。
殿下だって俺と同じでしょう? と。
どういう意味なのか、僕にはすぐにわかりました。
彼は男が好きなわけではなかったのです。
ただただ、自分より弱い相手なら――誰でもよかったのです。
彼は人間の皮を被った怪物でした。
いや、世界の男とはみんな、あんなものなのかも知れません。
僕はアンリエッタと同じように彼の頬を思い切り張り飛ばしました。
僕は君ほど最低に弱くないよ、と僕は言ってやりました。
男は嘲るように僕を嗤いました。
もう行こう、と僕はアンリエッタの手を引いて歩き出しました。
僕はしばらくアンリエッタと学園のベンチで話しました。
ひどい言葉で罵られたアンリエッタは傷ついていました。
あまりに気の毒な彼女を見て、僕は彼女に言いました。
あのとき本当は、エレーナに婚約破棄した後、君と婚約するつもりだった、と。
なんでそんな事を言ったのかわかりません。
ただ、言わなければならない気がしたのです。
アンリエッタは僕を不思議そうに見ました。
そして僕に言いました。
殿下、また嘘をついておられますね、と。
僕は驚いてアンリエッタを見ました。
どういうことだい? と馬鹿みたいに訊ねてしまいました。
殿下は私を好きじゃないから。
アンリエッタははっきりとそう言いました。
僕は取り乱して彼女に言いました。
そんなはずはない、ぼかぁ本当に君が好きだったんだ、と。
それでもアンリエッタはふるふると首を振りました。
殿下はずっと、受け入れてくれる人を待っていただけなんだと思いますよ。
彼女はそう言いました。
僕はその言葉にわけもなく胸を衝かれた気がしました。
僕が黙っていると、アンリエッタがくすくすと笑いました。
私は平民ですから、それで勘違いなさったのかも知れませんね。
私は殿下をお友達のひとりとして接してきたつもりです。
王子としてではなく、お友達としてです。
でも――それで殿下は私をお好きにはなりませんよ、多分。
僕は驚いてしまいました。
アンリエッタはそれだけ言って立ち上がると、おやすみなさい、と言って寮に駆けていきました。
ぼかぁフラれてしまいました。
次の日、僕はエレーナのところに行きました。
エレーナごめん、と僕はまず頭を下げました。
アンリエッタにフラれた、とも正直に伝えました。
エレーナはなにも言いませんでした。
ただ、当たり前でしょう、と言いました。
そのときの僕はたぶん、凄く間抜けな顔をしていたでしょう。
僕の顔を見てエレーナは笑いました。
あなたは昔から自分に嘘つくのがヘタよね。
みんなの見てる目の前で私にあんな小芝居までさせて。
あの後、他の令嬢たちから質問攻めだったわよ。
わかってたのか、と尋ねると、何歳から一緒にいると思ってるの? と言われました。
僕は改めて、エレーナに酷いことをした自分を、ひどい奴だと思いました。
そんな僕に小さい頃から文句も言わずに付き合ってくれていたのです。
彼女はもう僕の婚約者ではなくなってしまったけど――。
やはり僕にとってはかけがえのない人でした。
もう一度、ごめん、と謝ると、彼女は苦笑していました。
サボスが学園を退学した、と聞いて、僕は驚きました。
アンリエッタが急いで僕に知らせに来てくれたのです。
僕はアンリエッタを問い詰めました。
アンリエッタは知っている全てのことを教えてくれました。
あの後、サボスが僕の友人たちひとりひとりと話してくれていたこと。
自分が――おそらく普通とは違う人であることを説明した上で。
俺のせいなんだ、サボスはそう言って僕の友人に頭を下げて回ったそうです。
俺があいつをおかしくしてしまった。
悪いのは俺なんだ。
エレーナが怒るのも無理はないんだ。
俺がいなくなればあいつはきっとまたもとに戻る。
だからあいつとまた友達付き合いしてやってくれないか。
俺は責任をとって学園を辞めるから、と。
僕は怒りました。
アンリエッタも怒っていました。
エレーナがもちろん一番怒ってくれました。
あいつ、昔から妙に思い切ったところあるからね……エレーナが言いました。
サボスを探しに行く、と僕は言い張りました。
内心、やめたげなさい、と言われると思いました。
そっとしておいてあげなさいよ、と。
アンリエッタが、そうしてください、と言いました。
エレーナも、見つけ出して蹴飛ばしてやりなさい、と言いました。
僕は荷物も持たずに学園から飛び出しました。
あいつのいそうなところは大概回りました。
絶対に家には帰っていないと確信していました。
家に帰れないからこそあんな事を言ったのだとわかっていました。
一緒に行った劇場にも行きました。
よく二人で氷菓子を食べた公園にも行きました。
殴り合って喧嘩した川原にも行きました。
昔木登りして遊んだ野原にも行きました。
僕はサボスが大好きでした。
子供の頃から大好きでした。
いつの間にか大好きの形が変わっても――。
僕はあいつがいないのは嫌だったのです。
二日間、王都中を走り回りました。
結局、あいつは、一度も一緒に来たことがない砂浜に座っていました。
おい、と僕は言いました。
サボスは大変驚いていました。
帰ろう、と僕は言いました。
サボスは首を振りました。
なんでだ、と僕は言いました。
彼は手の甲を僕に見せました。
まだかさぶただらけで、がさがさの手の甲でした。
またああいう風になったらダメだろ?
俺はお前とそういう風になりたくない。
たとえ自分がそういうのであったとしても。
お前とは友達のままでいたいんだ。
そういう風になりたいと思ってないんだ。
だからどうか俺をほっといてくれないか。
サボスは泣き笑いみたいに言いました。
そんなのもう慣れた、と僕は言い張りました。
一度見たからもうそのサボスは知ってるよ、と。
彼は何も言いませんでした。
僕も隣に座りました。
ぼかぁ彼と一緒に黙って海を見ました。
海は巨大な水たまりです。
雨が降ってもみんな塩水になってしまいます。
人間は、跳ね返すもののない世界にいられたらどんなに楽でしょうか。
だから彼も海を見に来たんだと思います。
俺たち友達だよな? とサボスが聞いてきました。
そうだよ、と僕は言いました。
僕らは友達でした。
子供の頃からずっと友達でした。
だから――今も友達だし、これからも友達だよ、と。
だから一緒にいるのが普通なんだ、と僕は言いました。
サボスは観念してくれたようでした。
いいのか? とサボスは僕に聞きました。
うん、と僕は言いました。
そして僕らは何も言わずに学園に帰りました。
前略、母上様。
一筆啓上仕ります。
この晩冬の候、いかがお過ごしでしょうか。
あまり連絡を取らず申し訳ございません。
僕は元気でやっています。
サボスも元気です。
友達のエレーナも、アンリエッタも、みんな元気です。
ただ先の手紙に書いた通り、今度王都に帰る時には、いろいろと母上様に説明申し上げねばならないことも増えました。
この学園で僕はいろいろなことを学んでおります。
一番痛感したのは、やはり安易に婚約破棄などすべきでないということでしょうか。
あれは僕の人生を本当に大きく変えてしまいました。
しばらくつらい思いもしました。
ですが、その全ては無駄ではありませんでした。
あと学んだことは、真実の愛に目覚めた、なんて軽々しく口にすべきではない、ということでしょうか。
それは意外に足元に転がっていたり、キッチンの棚の中に隠れていたり、机の抽斗にしまい忘れていたりするからです。
いや、もっと言えばそれは、急に突然目覚める、なんてことはありえないのかもしれません。
今度、三人を連れて王宮に帰ります。
アンリエッタは平民ですから、その点はよしなにご便宜願います。
久しぶりに、昔、僕とサボスとエレーナと、三人でよじ登ったあの王宮の庭の木に、今度は四人でよじ登ろうと計画しております。
愛だの恋だの、関係なかった時に登った、あの木にまた登りたいのです。
僕らはこれまでもこれからも、ずっと友達でありたいと思います。
だからあの木に登ってみたいと思います。
たとえ形が違っても、彼らとはずっと一緒にいるのが普通だと、僕はそう思うのです。
それでは母上様。
この寒さに体調を崩したりせず、どうぞご自愛ください。
貴方の愛する息子より
リオン・オランジーナ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
もしお気に召しましたら、評価・ブックマーク等よろしくお願いいたします。
新連載始めました。
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