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ヤンデレ彼女×サイコパス彼氏≒純愛  作者: 釧路太郎
第一部 日常生活編
5/108

家 前田唯の場合

 今日はホームルームだけで終わったから暇だな。お兄ちゃんの高校もホームルームだけみたいだから早く帰ってきてもらって一緒にゲームしようかな。って思っていたらお兄ちゃんが帰って来たみたい。


「お兄ちゃんお帰りなさい。学校は忙しかった?」

「今日はホームルームだけだったからそうでもないかな」

 ホームルームが終わってからそのまま帰ってきたにしては遅かったけど、これから遊んでもらうんだし少しくらいは大目に見てあげようかな。

「唯もそうだったから一緒だね。……って、後ろに女の人がいるよ?」

「うん、一緒に勉強しようと思って連れてきた」

 って思ってお兄ちゃんを見てみたら、後ろに綺麗な女の人がいるよ。

 なんで?

 ってよく見たら、四中の吹奏楽部の定期演奏会でフルートのソロをやっていた佐藤みさき先輩だよ。お兄ちゃんが佐藤先輩と知り合いだったなんて聞いてないし、知り合いだとしても一緒に家に来るのは意味が分からないよ。

 どうしていいかわからないけど、こんな時はお母さんを探して連れてよう。

「お母さん、お兄ちゃんが女の人を連れてきてるよぉ」

 お母さんは台所にいなかったけど、もしかしたらお部屋にいるのかな?

 ちょっと探していなかったらお兄ちゃんに佐藤先輩の事を色々聞かなくちゃ。

 って、どこにもお母さんがいないよ。さっき私がゴロゴロしてる時に買い物に行った気がするけど、ちゃんと聞いておけばよかったな。

 お母さんがいなくて一人で不安だけど、佐藤先輩に話しかけてみよう。話したことが無い憧れていた先輩が目の前にいるのって緊張しちゃうよ。


「あの、もしかして佐藤みさき先輩ですか?」

「そうだけど、どこかで会った事あったっけ?」

「いえ、直接面識はないんですけど、去年あった定期演奏会に行った時に先輩の事知りました。あの時のフルートのソロを聞いてファンになったんです。あ、私の友達のむっちゃん、山本睦美が招待してくれたんです。それで、先輩の事を睦美から色々聞いちゃいました」

「ありがとう、そう思ってくれるだけでも嬉しいよ。あなたは吹奏楽やってないのかな?」

「私はそう言う繊細な事が苦手でして、正直言うとあんまり興味なかったんですけど、先輩の演奏を聞いたら吹奏楽に興味出ました」

「そうなんだ、良かったら今度フルートを教えようか?」

「本当ですか? 嬉しいな。でも、なんでお兄ちゃんと一緒にいるんですか?」

「私がまー君に告白して付き合う事になったからだよ」

「え? え? お兄ちゃんと先輩が付き合ってるんですか?」

「うん、お付き合いすることになりました」

「いつからですか?」

「今日からだよ」


 佐藤先輩とお話しできたのは嬉しいんだけど、お兄ちゃんと付き合うってどういうこと?

 佐藤先輩から告白したの?

 なんで?

 お兄ちゃんは格好良いけど、佐藤先輩との接点って何?

 混乱しすぎてどうしていいのかわからないよ。お母さんが早く帰ってこないかな。

 そう思っていたらお母さんが帰って来たみたい。お母さんにもお兄ちゃんが彼女連れてきて、その彼女が佐藤先輩だって事教えて上げなくちゃ。

「お母さん、お兄ちゃんが佐藤先輩と付き合ってその日に家に連れてきたよぉ」

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