教団壊滅作戦!
周りを見ると緊急強化補講を受けた12名の生徒は全員集まったようだ。
「みんな、お疲れ。補講は無事に乗り切ったみたいね。強くなったみたいね。掲示板に書いてあったように特別依頼の依頼があるわ。」
ペコラさんが俺たちに話しかけてくる。
「いい。ここ最近、怪物の異常増殖や変異が頻発しているの。その原因がわかったの。北の森で教団がやっている実験が原因ね。」
「教団!教団ってあの教団ですか。」
他の生徒が驚いている。俺とアリエットは以前の講習で教団と北の森で遭遇している。どちらかと言うと、「やっぱり」という感じだ。
「そこで、教団壊滅作戦と街近辺の怪物掃討作戦を伯爵家と学校、ギルド合同で行うことになったの。特別依頼とはその作戦の一部ね。ランクはF。悪いけど、命の危険があるわ。希望者はここに残って。辞退する人はこれで解散ね。」
生徒たちに動揺が走る。さすがに「命の危険がある」と面と向かって言われると、流石にビビる奴もでてくるだろう。
「私は参加します。」
ルナールが声高に宣言する。それを聞いた他の生徒の不安が薄れていく。
「俺も参加するぜ。」
今度はリオンが宣言する。
「ボクも参加する。」
「僕も参加します。」
アリエットとエーゼルも参加を表明する。その後、他の生徒もどんどん参加を表明していった。もちろん、俺も参加を表明した。
「全員参加でいいわね。それでは、詳細を説明するわよ。作戦開始は明日ね。西の平原は伯爵率いる騎士団で怪物の討伐。東の平原は冒険者ギルドが受け持つわ。北の森のモンスター討伐と教団壊滅は学校の教師と騎士団の一部とS級・A級冒険者が数名参加するわ。あなたたちの受け持ちは街の南側の守備よ。騎士団と冒険者が討伐を終わり次第、守備を残して、南側の怪物の討伐を開始するから、君たちは門および外壁を守るのが任務ね。わかった?」
騎士団、ギルド、学校。この街の武装組織すべてを動員した大規模な作戦だ。凄いことになりそうだ。
つづいて、各方面ごとのミーティングになった。南方面を「生徒だけでは不安がある」ということで、カーネさんが総指揮を執ることになった。
「みんな、よく聞いてね。私たちの目的は南門および街壁の守備ね。おそらく、怪物の群れが襲ってくると思うわ。教団にテイマーがいるみたいなの。」
テイマーは魔物を使役する職業だが、適性を持っている人が滅多にいないため、幻の職業と言われている職だ。古のテイマーは龍すら操ったという記録があるけど、ないよな。
「悪いけど、君たちのスキルを私は全部知っているから、勝手にパーティ分けするわね。」
カーネさんによってどんどんパーティ編成がされていく。
「最後にブレット君、アードラ君、アクィラさん。あなたたち3人は弓術が優れているから壁の上からどんどん狙撃してね。ブレット君がリーダーね。」
俺たちは互いに相手をよく知らなかったので、自己紹介をすることにした。
「ブレットだ。よろしく。弓術はLv5で連射と遠距離狙撃が使える。後、短距離なら矢に魔力付与もできる。」
「アードラだ。弓術はLv4だ。剛射ができる。」
「アクィラよ。二人ともよろしくね。私は弓術L4よ。私も連射はできるわ。それにしても、ブレット君、すごいわね。矢に魔力付与できるようになったんだ。私もトライしたんだけど、上手くできなかったんだ。」
正反対の二人だった。アードラは必要最低限しかしゃべらない。反対にアクィラはよくしゃべる。うるさいくらいによくしゃべる。まあ、仲良くやっていくしかない。




