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ゴブリン討伐2

 作戦の内容はこうだった。

 騎士4人は入り口を固め、ゴブリンが逃げださないようにする。俺とリオンと執事の三人で洞窟探索を進めていく。ただし、執事はサポートに徹すること。つまり、実質二人でゴブリンを退治していくことになる。師匠たちが攻略不可能と判断した場合、師匠とトローさんが戦線に加わる。


 俺は断固反対したが、反対は認められず、1時間後、俺たちは巣穴の近くまで来ていた。

「見えるか。あそこが今回の攻略場所だ。」

「はい、見張りゴブリンが3匹います。内、一匹はホブゴブリンだと思います。」

 俺が答えると師匠がダメ出しをする。

「違う。確かに洞窟の穴の前には3匹だが、手前の2本の木の上にそれぞれ1匹ずついる。入り口を守る時の定跡だ。さて、ここからはお前たちで頑張れ。」

 そうだった。俺とリオンで戦うんだった。リオンはメイン武器は大剣、サブで弓と短剣を使うそうだ。今回は洞窟での戦闘になるので短剣をメインで使うそうだ。もちろん、前衛だ。俺は弓と短剣を使い分けることになりそうだ。今回の役割は斥候である。どれだけ罠を回避できて、相手を先に見つけられるかが勝負となる。ちなみに執事はポーションでの回復と自衛のみとなっている。

 それにしても、入り口にすでにホブゴブリンがいるとは。ホブゴブリンは上位種である。それが入口にいる、ということは、中にいはもっと上位がいる、と考えられる。嫌になってくる。俺とリオンは弓でゴブリンを狙う。入口の前にいたゴブリン2匹を同時に仕留める。襲撃に気づいたホブゴブリンが咆哮をあげる。木の上にいたゴブリンが下りてくる。馬鹿なやつらだ。俺とリオンは再び矢を射る。着地したゴブリンをそれぞれしとめる。これで残りはホブゴブリン一匹だ。ホブゴブリンはこちらに向かって突進してくる。リオンは大剣を抜くと迎え撃つ。俺は横に回り込むように移動し、矢を射る。矢は見事に足を射抜き、バランスを崩す。そこにリオンが大剣の一撃を打ち込む。勝負は一瞬でついた。

 洞窟の入り口を占拠した俺たちは中に入っていく。俺は先頭を歩いている。幅が2メートル、高さが3メートルほどの穴が奥に続いている。手にもったランプの光で道を照らしながら、罠と敵の警戒をしながら進んでいる。はっきり言って怖い。心臓はバクバクいっている。いきなり暗闇から矢が飛んでくるんでないか、などと、嫌なイメージばかりが頭に浮かんでくる。俺の心の耐久値が半分ぐらいになったころ、俺はあるものを発見した。

「おっ。キノコだ。」

 そこには洞窟ドクキノコと呼ばれるキノコが群生していた。確か、調合で使えたはずだ。

「リオン、悪いけどキノコを採る間、周りを警戒していてもらっていいか?」

「ああ、いいけど。・・・そのキノコ、旨いのか?」

「いや、毒キノコだ。食べたら死ぬぞ。」

「なんで採取しているんだ?」

「調剤の材料になるんだ。結構珍しい材料で燃やした灰をキュアポーションに入れるだけでキュアポーションに解毒効果をつけることもできるんだ。」

 俺がキノコ採取の準備をしようとしていると、執事がキノコの採取を始めていた。目が合うとにっこり微笑んで「ここは私がしておきます」と言ってきた。キノコ採取はあっという間に終わった。とても慣れた手つきだった。

 再び進行を再開する。しばらくすると、前方から足音が聞こえてきた。ゴブリンが近づいてきている。数は3~5匹といったところだろうか。俺たちは岩陰に身を隠す。ランプの光のせいでこちらの位置はばれている。短剣を持つ手に汗がにじむ。近づいてくる気配はある。暗闇からゴブリンが飛び出してくる。リオンを狙っている。リオンは落ち着いて返り討ちにしている。俺の方には1匹だけ襲ってきた。うん。何とか返り討ちにすることができた。

「このままだと、ちょっと不利だな。」

 師匠がそう言うと魔法を唱えだした。呪文が完成すると辺りが明るくなった。辺りを照らす光の魔法だ。向こうにもう1匹いた。俺が矢を射ると簡単に倒すことができた。



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