補講終了
時計を見てみると6時40分になっている。確かギルドに7時集合だったはず。俺たちはギルドへ急いだ。
「おう、ぎりぎりだな。まあいい。すぐに依頼完了の手続きをするぞ。」
6時58分、ギルドに到着すると、クヴォレ先生はすでに到着していた。
「おはようございます。」
「おはようございまーす。」
俺たちは挨拶をする。そういえば、カーネさんはどこだろう。辺りを見渡すと、解体処理場ですでに怪物の解体をしている。オオトカゲに大暴れ馬に巨大亀もある。やっぱり先生が収納していたんだ。
大暴れ馬は全身に傷があり、その傷が見事に凍っている。アリエットの魔法の威力の凄さが伺える。横に目をやると矢の刺さった跡のあるオオトカゲが・・・。
(俺の攻撃力は弱いな・・・)
さらにその横の巨大亀は、甲羅ごと真っ二つになっている。甲羅は相当堅かったはずだ。どうやったら剣で真っ二つになるんだ?
「カーネはもう少しかかりそうだから、先に反省会をするか。」
たしかに、解体が終わるまでもう少しといったところか。
(ん?カーネさんいつから解体しているんだ?)
「アリエット。まずは、お前からだ。氷魔法の威力は良いが、連射性と燃費がイマイチだな。いろいろな選択肢があったほうが伸びるぞ。野営と探索に関しては・・・普通だな。可もなく不可もなくだな。まあ、今の時期なら十分及第点だな。」
「他の属性を覚えるとかですか?」
「悪いが魔法については詳しくない。専門の先生に聞いてくれ。」
「わかりました。」
「次にブレッド。弓の精度は合格点だ。特に大暴れ馬の時はすばらしかった。ただ、威力が問題だ。次に野営と探索も問題なしだ。後はお前が何を目指すかだ。前衛を目指すなら近接武器、後衛を目指すなら弓の威力、レンジャーや薬剤師などの専門職もいけそうだな。」
「レンジャーや薬剤師ですか?」
あまり考えたことのない職だった。先日、医務室で薬剤師の話は聞いたがあまりピンと来なかった。
「あまりなる奴が少ないが極めれば面白い職だぞ。初代フィリップス伯もレンジャーだ。」
「そうなんですか。てっきり勇者だと思ってました。」
「ギルドにそんな職業はない。勇者は演劇で作られた職だ。」
(・・・知らなかった)
「まあ、迷っているなら全体的に伸ばしていくといい。まだ、職業を決めるのは早いしな。魔力適性があるなら、魔力身体強化とかも覚えておけ。」
「はい、ありがとございます。」
魔力身体強化は是非とも習ってみたい科目だった。どの職業になるかはまだしばらく保留とする。
「終わったわよ。クヴォレ。」
カーネさんが解体を終えてやってくる。
「どうなってんの?先週の巨大豚につづいて、今回のオオトカゲも、一匹5メートルが混ざってたわよ。」
「それは俺も気になってた。今度、森を調査してみる。で、査定は終わったか?」
「ええ。終わったわよ。」
そういうと、一枚の紙を俺とアリエットに渡す。
依頼報酬
計24000ゴールド
素材販売価格
オオトカゲ 10匹 5000ゴールド
大暴れ馬 1匹 8000ゴールド
総計 36000ゴールド
「すごい金額だ。」
アリエットは驚いているが、前回巨大豚は10万ゴールドだった気がするが。
「ブレット君。金額が少ないと思ってるでしょう。残念ながら、オオトカゲも大暴れ馬も使える部位が少ないの。巨大豚は捨てるところがないくらいすべて食べれるの。だから高値で売れたの。オオトカゲはツメと牙しか利用価値がないからツメと牙だけ採取して、残りを燃やし持ち帰らない冒険者も多いわ。」
「勉強になります。」
「二人とも。スキルを更新するからカードを貸して。」
ペコラさんはカードを受け取ると受付の奥に行く。しばらくすると、カードも持って帰ってくる。
「はい、どうぞ。」
俺たちはカードを受け取る。
学生冒険者カード
ブレッド
職業 なし
ランク 学生
スキル
剣術Lv2 魔術Lv2 弓術Lv4 探索Lv3 隠密Lv2 野営Lv3 指揮Lv2
(弓がLv4になってる。探索と野営がLv3か。・・・指揮Lv2?)
「ねえねえ、見せて」
俺はアリエットにカードを見せる。
「へえ、すごいね。これがボクのカード。」
と言って見せてくれる。
学生冒険者カード
アリエット
職業 なし
ランク 学生
スキル
剣術Lv1 魔術Lv4 探索Lv2 野営Lv1
(アリエットは魔術がLv4か)
こうして、俺の2回目の補講は無事に終わった。




