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基礎科目制覇特別補講

 今日から授業が始まる。予定表によると、平日の5日は午前中は座学、午後は実技、となっていた、週末の2日は授業がない。最初の授業ということもあり、ほとんどの学生が出席していた。科目は魔術基礎1だった。

 非常に基本的な内容で、聞かなくても大丈夫なレベルだった。

 次の授業は探索基礎1であった。出席した生徒は、少し減っていた。内容は、やはり基本的なないようであった。カストールなどは「もう二度と受けない」と言っていた。

 午後の実技は剣術基礎1だけであった。もちろん、基礎的な内容で希望に胸を膨らませた、多くの生徒を叩きのめした。俺にとっては初めて習うこともあり、まじめに取り組んでいた。

 2日目、3日目と進むにつれて、授業を受ける生徒が少なくなってきた。そして、5日目の基礎科目植物学基礎1の受講者はわずか5人であった。



 5日目の午後、実技の授業である斧術基礎1が終わった。明日から2日休みである。俺は今のところすべての授業を受けていたが、俺は授業の難易度に少し不満を持っていた。それはほかの生徒も同様であった。出席者の人数がそれを物語っている。寮に帰ろうとしていると、担当教官のクヴォレ先生に呼び止められた。


「ブレット、ちょっといいか。来てくれ。」


(何か問題でも起こしただろうか?記憶にない。授業もまじめに受けている。なぜ、呼ばれた?)


 ついて行くと、他にも2人生徒がいた。アリエットとエーゼルだ。アリエットはボクっ娘魔女として男子の間では人気がでてきている。俺も好意を抱いている。だいぶマシになったが、今でも彼女の前では緊張する。エーゼルはまだ話したことがない。


「あっ。ブレット。君も呼ばれたんだ。」


 アリエットが笑顔で話しかけてくる。やっぱりかわいい。


「ああ。アリエットも呼ばれたんだね。・・・えっと、エーゼルだっけ。君も呼ばれたんだ。」


 アリエットに話しかけられた俺は何を話していいかわからず、あわててエーゼルに会話を振る。


(俺の馬鹿、せっかくのチャンスなのに。)


「話すのははじめてだね。よろしく。」


 エーゼルはぶっきらぼうに答える。話が続かない・・・。


「いいか。3人とも。今日で基礎学科1は終わりだが、すべて受講したのはお前たち3人だけだ。大事な授業のはずなんだが、毎年受講する生徒がすくないんだよな。」


 クヴォレ先生が話し出した。なんか愚痴ってる。


「基礎科目1は受けなくても大丈夫って噂が流れているからじゃないですか?」


アリエットが恐る恐る答える。


(そうなのか、知らなかった)


「何だと!・・・まあいい。すべて受講したお前たち3人に特典として、基礎科目制覇特別補講の権利を与えようと思うんだが、どうする。」


(特典として特別補講?やっぱりこの学校は何かおかしくないか?)


「いつするんですか?」


 アリエットは乗り気だ。


「明日だ。補講内容は北の森を突き抜けて、隣町までいくのが内容だ。」


「北の森ですか。」


 先日、北の森で怪物(モンスター)と戦わされている。どうしても脳裏に浮かぶ。


「そうか。お前はペコラに可愛がられたんだったな。心配するな俺が引率するし、無茶はさせない。」


「ボクは参加しだいです。」


 アリエットは参加するのか。


「俺もします。」


 ちょっと不安もあったが、アリエットが参加するということで、参加を決めた。ずっと黙っていたエーゼルは悩んでいるようだ。


「僕は遠慮しておきます。まだ、外で戦うのは自信がないのでゆっくりやっていこうと思います。」


 と参加を断った。


「それでは、アリエットとブレットが参加だな。明日、朝7時にギルド前に集合だ。」


 と言って、クヴォレ先生は去っていった。



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