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巨大豚との死闘?

 巨大豚(ジャイアントピッグ)はまだこちらに気づいてない。作戦を考え直さねばならない。このサイズなら、眉間に矢が2~3本刺さっても、どうということはないだろう。当初の予定通り、矢で巨大豚(ジャイアントピッグ)を弱らせるのは難しいだろう。


「想定外の獲物と相対した時は、よく観て考えろ。必ず弱点があるはずだ。」


 昔、父親から教えられた言葉だ。俺は巨大豚(ジャイアントピッグ)を観察する。体は通常の豚の10倍くらいある。重さに至っては予想不能である。イノシシと違い、皮膚は堅くなさそうだ。よく見ると足は太くないな。


 ・・・


 ・・・


 ・・・


 足狙って動けなくするか。目を狙うのもいいな。攻撃を仕掛ける場所は、どこにする。相手は豚だ。足が短いので下り坂に弱いはずだ。樹などの障害物が多い方がいいな。辺りを見渡し、いい場所を探す。巨大豚(ジャイアントピッグ)の後方にいい場所を見つける。なだらかな下り坂で樹がほどほどに密集して生えている。あの具合の密集度なら弓矢には影響がなく、巨大豚(ジャイアントピッグ)の移動には影響がでるだろう。

 作戦が決まった。第1射目は左目を狙う。2射目からは足の付け根を狙い機動力を奪う。後退しながら弓を撃つことで距離を取るように努める。さらに少し右に旋回すれば、相手の死角に入れる。あの体格なら矢が片足に5本も刺されば、機動力はなくなるはずだ。


 巨大豚(ジャイアントピッグ)の後ろに回ると小石を投げる。小石が当たり、振りむいた瞬間に目を狙う。後は後退しながら、矢を射るだけだ。あの巨体ならまず間違いなく当たるだろう。小石は巨大豚(ジャイアントピッグ)のお尻あたりに当たる。顔がこちらを向く。チャンスだ。ここで失敗すれば、おそらく討伐は失敗する。タイミングを合わせて、弓を射る。矢はまっすぐに左目に向かっていく。が、直前で顔を振られ、矢は眉間に刺さる。


(失敗したな。)


 怒りで突進してくるなら、諦めて逃げよう。(最初の突進さえ避けれれば、下りに逃げて何とかなるはずだ。)などと考えていたが、突進は来なかった。かわりに悲鳴を上げて、のたうち回っている。


(おい。どんだけ痛みに弱いんだ。)


 俺は足の付け根に狙いをつけて、矢を撃っていく。相手はのたうち回っているため、何本かは刺さらずに地面に落ちる。矢が10本ほど刺さった時にペコラさんが後ろから声を掛けてきた。


「それだけ刺されば、十分よ。しばらく待ってみてね。」


 5分後、巨大豚(ジャイアントピッグ)は疲れからか、動きが落ち着いてきた。俺が矢で止めを刺そうとすると、ペコラさんから止められた。


「ストップ、剣術の補講よ。剣で止めをさしてね。」


 忘れていた。確かに剣術の補講だった気がする。巨大豚(ジャイアントピッグ)の右前足には7本の矢が刺さっている。足は全く動いていない。これは起き上がれないな。俺は頭の前に行くと眉間に剣を突き立てた。眉間は弱点だ。巨大豚(ジャイアントピッグ)は一撃で絶命した。思った以上に柔らかかった。


ブレットは倒した獲物を前に立ち尽くしていた。かつてこれほど大きなイノシシを狩ったことはなかった。これは困ったことになった。どう考えても昨日買った袋には入りそうにない。


「どうしたの。困った顔をして。」


「この、どうすればいいんですか。」


と言って、巨大豚(ジャイアントピッグ)を指さす。


「持って帰って売れば、いいお金になるわよ。・・・それにしても、よくこんな大きさの奴を倒せたわね。普通5~6メートルくらいなのに。」


(よく倒せたわねって、ペコラさん・・・)


「で、どうやって、持って帰るんですか?」


「ああ、それは大丈夫よ。私が収納するから。」


といって、ペコラさんは収納魔法で巨大豚(ジャイアントピッグ)を収納する。


(まじか!この大きさだと、少なくとも収納魔法Lv3は必要なんじゃないか。)


俺が驚いていると、ペコラさんが察したようだ。


「私の収納魔法はLv5なの。」



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