001.異世界転生
やっちゃいました新連載。
こ、今度こそ、普通の冒険者モノに………………
旧姓、上杉和也。
いや、前世の名だ。
ボクは、古武道道場を経営している御鏡家の19ある分家の1つ上杉家の双子の兄貴がいる次男坊だった。
そして、御鏡家の分家である上杉家は、御鏡家の影となり忍術を極め、帝室や榁町政府からの依頼の裏家業をすることを生業としていた。
もちろん、ボクもその一人だった。
才能のある兄貴が、なかなかやる気を起こしてくれなかったので、上杉家の家名…………しいては、御鏡家の家名を汚さないように、ボクは頑張っていたんだ。
兄貴よりは劣るけど、ボクにも少しは才能があった。
努力が出来る才能だ。
そして、その努力で兄貴との才能の差を補っていた。
追いつくために…………兄貴に追いつくために努力をしていたんだ。
この世界に報われない努力なんて無い。
だから、裏家業も危なげなくこなすことが出来た。
努力は正義なんです。
そう、努力さえすれば何でも出来たんです。
そんなボクも、なぜか、小さい頃から、交通事故には気をつけろと言われ続けてきたが…………まさか、こんなことになるとは思っても見なかった。
周りのみんなの注意がフラグだったと言わんばかりに、お約束通りに交通事故に遭ったんだ。
小さい女の子を助けようとして、ヘマをした。
居眠り運転のトラック事故に巻き込まれてしまった。
忍術を使えば、助かったんだろうが…………あまりにも人目が多すぎて、忍術を使うのを躊躇してしまったんだ。
そして、異世界のハイエルフの赤ん坊に生まれ変わって、早3年。
こちらの生活にも大分慣れてきた。
と言うか、部活…………部屋キャン部の部活と全く変わらない。
えっ?
部屋キャン部を知らない?
全国大会とかあるのに?
………………マジで?
部屋キャン部は簡単に言うと、部室に繋げた異世界で経験値稼ぎをする部活だ。
マジで知らないのか?
なら、もうちょい部屋キャン部の説明を…………って、もう時間がないや。
「お師匠さま~、水入れ終わりました~」
毎日の日課として、お師匠さまに指示されている水瓶を水魔法で一杯にすると言う練習だ。
お師匠さまとは、赤ん坊だったボクを拾って育ててくれているエルダーエルフ…………『シャディ・フレイムマスター』…………元筆頭宮廷魔法使いである。
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そうです。
この世界は、『剣と魔法と貧乳が正義の世界』…………ごめん、個人的には『努力より貧乳は正義』であるけど、残念ながら、この世界は『剣と魔法の世界』です。
本当に、残念です。
そして、エルフは貧乳だと言うのも、デマでした。
お師匠さまはロリ巨乳なんですよ。
血の涙が出そうなくらいマジで残念です。
この話題はマジ泣きしそうになるくらい辛いので話題を変えます。
そう魔法です。
この世界に魔法があっても、適正がないと使えないらしいです。
いや、適正がない人でも生活魔法とか簡単なヤツとか、魔道具を使えば魔法が使えます。
それでも、冒険者が戦闘に使うような攻撃魔法とかは、高価な魔道具を使わないと無理だそうです。
そして、戦争に使えそうな魔法はお城が買えるほどの金額の魔道具が必要らしいです。
で、魔法適性が合った場合は、魔道具がなくても魔法が使えます。
最上位の…………戦略級の魔法は、属性適性と精霊との契約が必要になるそうです。
そして、その数少ない火属性の戦略級の魔法が使えるのが、師匠である『シャディ・フレイムマスター』その人である。
「さすが私の弟子、昨日よりも、早くなったな」
そう、努力は好きです。
努力は必ず自分のためになるんです。
ですから、努力によって魔法もなんなく覚えることが出来たし、努力によって魔法の効果もアップ出来るんですよ。
お師匠さまは、ボクを拾ってから、魔道具の研究だと言って、精霊石鉱山のふもとの湖畔にある精霊石の産地である小さな街に籠もっている。
王都にいるとどうしても筆頭王宮魔法師として、戦場を転々としないといけなくなるので、その職を辞してボクを育ててくれている。
マジ感謝です。
筆頭宮廷魔法使いを辞めたのだが、国外に出ないという契約の元、国から年金が出ている。
「じゃあ、これで、お酒を買ってきておくれ」
渡されたのは白金貨8枚と約4リットル入る空の木樽。
これを持って5Km先の街まで、お買い物…………いや、訓練である。
途中、魔物が出てくる可能性が若干あるしね。
ちなみに、この国の通貨体系はこんな感じです。
・白龍貨: 500万ペッタン(1億円)
・白金貨: 2,500ペッタン(50,000円)
・大金貨: 1,000ペッタン(20,000円)
・金 貨: 500ペッタン(10,000円)
・大銀貨: 100ペッタン(2,000円)
・銀 貨: 25ペッタン(500円)
・銅 貨: 5ペッタン(100円)
・鉄 貨: 1ペッタン(20円)
『白龍貨なんか、どこの金持ちが持っているんだ?』って思ったんだけど、じゃらじゃらじゃらとお師匠さまのアイテム収納の魔法が刻まれた魔道具の袋から出てきた。
年金として、年白龍貨を10枚貰っているそうだ。




