第5話 回数の謎を解け
「あと一回引けます。どちらが引きますか?おふたりさん」
「「私がっ」」
ふたりとも手をあげたから、じゃんけんで決めてもらう。
「私の勝ちっ」
やっぱりノーラだ。なんとなく、こういうのは子供の方が強いと思っている。確証はありません。
エックハルトも大人げなくやりたがるけど。
さて、ノーラがガチャをする番ね。
「お願い。綺麗な何か当たって」
びかっ、ころころころっ。
《大人に見えるカチューシャ:☆☆☆》
「うわっ、なんかすごいの当たった」
「レア3ね。大当たり」
「やったぁ」
でも、これ。どういうカチューシャなんだろう?
「大人に見えるってどういうことかな。つけてみていい?」
「はぁーい」
ノーラの頭にカチューシャをつけてみる。
「かわいいわよ、ノーラ。あ、本当だ、大人に見える」
「本当ですね。しっかりと大人の女に見えますね。18歳くらいですか」
エックハルトと一緒にしきりに感心する。
ノーラは良く分からないらしい。
「大人になったの?ノーラ、大人になったの?」
この年頃の女の子は、大人になりたがる物らしい。
私は、別に大人に見えるカチューシャほしいとは思わない。
大人より、永遠に18歳に見えるカチューシャなら、欲しい気がする。
レア3ということは、今日の一番あたりってことね。
「ん?」
ガチャ樹がまだ、アクティブ状態のまま。
昨日は5回ガチャしたら、アクティブ状態が終わってしまった。
今日は5回廻したけど、まだ廻せるらしい。
「今日は、まだガチャできるみたい」
「本当ですか。じゃあ、私が廻していいですか」
キラキラした目でエックハルトが見つめてる。
「もちろん、いいわよ」
びかっ、ころころころっ。
《弁当箱:-》
「残念、外れね」
「・・・まぁ、お弁当箱、欲しいとは思っていましたが」
「なら、よかったわね」
ただし、普通の弁当箱だ。
ハズレね。
これでガチャ樹はアクティブ状態が終わってしまった。
今日は6回か。
なんで、今日は一回多く引けたのか。
不思議だなぁ。
回数が増えた理由で一番考えられるのが、ノーラの存在。
なんでも一生懸命なノーラは、ガチャ樹に影響があるのかも。
一生懸命お願いするノーラのパワーがガチャ樹にパワーを与えるのかも。
明日は、ガチャする前に一生懸命お祈りするってことをしてみよう。
もしかしたら、もう一回ガチャできる回数が増えるかもしれないから。




