第五話:とりあえずやっぱり生きたい
短い?
兵士からは以下のことを説明され、おいてけぼりにされた。説明されたことは
1:魔族領内は好きに動け。何をしても構わない。もっとも、無事に過ごせるとは思わないけど。
2:どこの国でも問答無用で侵入した場合は殺す。
3:せいぜい余生を大事にな。
うーん、この!クソ!つまり暗に死ねと言われてるんだよなぁこれ。あーあ、女の子ギャン泣きしてるし。狂信者はぶつぶつ言いながらふらふらどこかに、少年はクソッ!と言うもののどこかに行く気はないようだ。おっさん?どっか行ったよ。
とりあえずなんかよくない気配いっぱいだし......女の子と男の子は連れていくかぁ。思いきって二人に話しかける
「ねぇ、私と行かない?」
「くずっ、ひっく、うん......」
「確かに一人でいるよりはましだもんな」
二人ともすんなり了承。よかった。まずは生きられる場所。せめて生活できる場所。そうなれば森。それで川はそれなりに近くて、魔族が弱そうなところ。まずは目の端に見える森を目指そうそうしよう。スキルとか、そういうの鑑定以外わかんないけど、どうにでもなるといいなぁ。楽に殺してくれる魔物より、せめて抵抗して死ねる人生にしようそうしよう。
この二人は後に出したい予定もあったりする