第ハロウィン話:カボチャ南瓜かぼちゃパンプキン
\閑話が思い付かないぜ!/
「ハロウィン?」
懐かしい単語を耳にして思わず聞き返す。
「うん、ハロウィンって人の町でするんだって。」
ギュス君がキラキラとした目で説明してくる。
なんでも昔来た勇者達がやりはじめたささやかなお祭りが段々と浸透して国をあげてのお祭りになっているそう。
「それでね、シキミ、僕行きたい!」
「うん、いいよ!」
ギュス君に激甘な私は即答した。
先生から鉄拳制裁が飛んできた。
だが後悔はない(キリッ
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街は思った以上に賑わっていた。
今日ばかりは社畜化しなくてすむだけでもハロウィン万歳。
......っていうか、なんか思ったより物騒なお祭りだね?
何でみんな手に手に鋤やら鍬やら装備してるのかな?
と、とりあえず手近な人に聞いてみよう!
「あの......。」
「ん?そろそろ奴らが来るぞ?」
「いや、あの、その奴らってなんですか?」
「知らないのか?まあ、見た方が早いな。」
見た方が早いのか。
でも、蛮族絡みならもっとピリピリするはずだし、でもこの装備は蛮族だし......。
と、考えていたその時だった
「来たぞ!今年もハロウィンの始まりだ!」
「ハロウィーン!もののけ退治に行こうぞ!」
補修中の壁からやって来たのは......カボチャだった。
え?カボチャ?と、とりあえず鑑定!
【ハロウィンパンプキンゴースト】
・ハロウィンの日のみ現れる蛮族。倒すとお菓子かカボチャをドロップする。
なるほど、みんなが武器を持つ理由はこういうことか。カボチャ頭が壊れると中からお菓子かカボチャが出てくるな......。アレににてるな。アレ、えーっとピニャータだ、ピニャータ。子供にとってカボチャは外れで、大人はどっちでもいいって感じだな。
くいっ、と私の服をギュス君が引っ張る
「シノノメ、僕もやりたい!」
キラキラピュアアイで見られて陥落しない方がおかしいよね!
武器を持ってない人のためにこん棒レンタルとかあった。私は自前の杖があるからいいとして、ギュス君はなにもないからレンタルした。
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「えいっ!」
ギュス君の一撃がカボチャ頭に直撃しパカッと割れる。中からはお菓子があふれでる。
「やったー!」
はしゃぐギュス君かわいい。ハロウィンパンプキンゴーストの攻撃は抱きつくようにするだけだ。
それ以外はしてこない。倒されると悲鳴をあげるとかそういうこともない、なんか不思議な蛮族だな。
しかしこうずっとハロウィンパンプキンゴースト見てるとカボチャが南瓜でかぼちゃしてカボチャしているなぁ。
つまり疲れた。家に戻ったらカボチャパーティーしようそうしよう。いっちょパンプキンパイでもつくるか......。
こうしてギュス君がきゃっきゃはしゃいでいるのを目の保養に眺めながらハロウィンの午前をすごし、午後からはカボチャ料理を堪能した。
━━━━side勇者ズ━━━━
お菓子とカボチャの山が目の前にある。ビッグハロウィンパンプキンゴーストとかいう蛮族を倒したらこの量が出てきたのだ。それと一緒に......
「今年のハロウィンも楽しめましたでしょうカ!?」
カボチャを被ったピエロ衣装の男が一緒に出てきた。当然みんな警戒している。が、当のカボチャ男はどこ吹く風だ。
「ワタクシはハロウィンを司る神、パンプキン・パンプキン神でございまス!ワタクシの配下ハロウィンパンプキンゴーストを産み出しお菓子を作り、余りにカボチャを入れることを一年かけて行ないそれをこの日だけ解放する、これを......めっちゃ長い時間続けておりましタ!」
パンプキン・パンプキン神と名乗るそいつはかなり芝居がかった動きで説明する。
ってか、ハロウィンを司る神ってなんだよ。
「さて、今年もあらゆる国、あらゆる戦場でワタクシのかわいいハロウィンパンプキンゴーストを贈らせていただきましたが、気に入っていただけたでしょうカ?」
「えっと......」
返事をしようとする柊さんを止めてパンプキン・パンプキン神は話を続ける。
「あ、返事はいりませン!満足されなかったら新しい菓子を、満足されたらそれでヨシ!それがワタクシの流儀なのデ!それではまた来年、お会いしましょウ!」
そう言うとパンプキン・パンプキン神は体を被っていたカボチャの中へ収納していく。まさにサーカスとかでされるマジックみたいなものを見ている気持ちになったが、女性陣は気持ち悪かったらしく悲鳴をあげた。
パンプキン・パンプキン神が立ち去ったあと、僕らはお菓子を配り分けていった。
こうして奇妙なハロウィンは終わりを告げた。
社畜化してた頃くらいの話。カボチャのパイって食べたこと無い。




