第四十八話:因縁の国、リィン王国へ。
【おわび】
第三十話周辺と閑話の会話内容がまっっったく一致しないことが判明しました。(遅い)
現在、閑話を書き直しています。直ったらお知らせします。すみません(*´・ω・)
あと、エタ並に更新遅くてすみませんでしたorz
リィン王国、すべての始り、小さくも大きくもないこの王国へ行く道に特に障害はなかった。
旅道中で面白いことは特になかったよ!
つまらなかったね!うん!
あっさりと入国手続きを受けたあとはいつも通り家を買ったりなんやりした。
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「それじゃ、行ってきまーす。」
「うん、行ってらっしゃいシキミ!」
ギュス君が元気よく手を振ってくれる。
今日は近くのダンジョン探索。
ダンジョンは毎回地形や落ちてるアイテムがかわる不思議な場所だ。昔やったゲームみたいだなぁ、懐かしいなぁ。
たまに敵も宝箱を落とす。その中には大抵倒した敵由来の素材が入っている。
今さらてこずるわけでもないから、さくさくとボス部屋手前までたどり着いた。
「よーし、ここで休憩!」
ボス部屋手前は休憩室。なにも入ってこない安全地帯。そこで水を汲んでご飯の用意をする。
もぐもぐとご飯を食べている二人を眺めていて、ふと思った。
そういや、アルニカちゃんたちのステータス確認したことないな。では、鑑定っと。
【アルニカ】【適正職業:殺戮者】
・シキミの片腕。
【恩恵:リリムの接吻】
・魅了魔法無効
・魅了魔法必中
・闇魔法半減
【恩恵:エルルーシュの鱗】
・魔力増大
・使用魔力半減
・光魔法倍加
......以外と強い。さすがアルニカちゃん。
じゃ、ユグルくんは?
【ユグル】【適正職業:暗殺者】
・シキミの片腕。
【恩恵:翡翠の心臓】
・魔力増大
・魔法半減
おお、二人とも魔法に強いのな。
......ん?二人とも、なぜか体をモゾモゾと動かしている。
「どうしたの?」
「おねぇさま、えっと、鑑定を使いましたか?」
「うん。」
そう言うとアルニカちゃんは、やっぱり、という顔と安堵のため息をついた。
「おねぇさま、鑑定は他人にされると全身をなめるように見られているような、かなり気持ちの悪い感覚になるのですわ。」
「え、そうなのか。知らなかった。ちょっとどんな感覚かやってみてよ」
「わかりましたわ。では......鑑定」
経験しなきゃよかった。全身どころか内臓のあらゆるところまでじろじろと無防備に見られているような感覚がした。おぇえー。
顔が青くなったのに気づいたのか、アルニカちゃんはすぐやめてくれた。
「......ごめん。」
「いえ、大丈夫ですわ。」
「自分でしか鑑定したことなかったから気づかなかった。」
「自分を鑑定してるぶんには、あの感覚はありませんからね。」
「あー、やっぱりか。」
気分転換に水をイッキ飲みして、ぽつりと呟いた。
「そろそろいくか。」
「はい、わかりましたわ。」
ボスはバイコーン。そんな歯応えのある敵でもなく、ドロップは角だった。
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「ただいま~」
「シキミ、おかえりっ!」
ギュス君は無邪気に笑って抱きついてくる。
はわぁかわいい、唯一の癒し。
そんなギュス君を撫でなでしたあと、今日の成果をより分ける。
あんまりいいのはないな。しけてやがるぜ!けっ!
「ねえねえ、シキミ、今度祭典があるんだって。」
「へぇ、なんの?」
私はコップの水を口に含む。
「勇者とヒイラギの結婚!」
「!?」
思わず休憩のために飲んでいた水を噴き出す。
「はっ!?結婚!?ケッコン!!!??」
いや、たしかに適齢期か。私は......否、人間やめてるんだからそこはノーカン!
......そっかぁ結婚かぁ。
「お祭りだし、僕行きたい!」
ギュス君はわりとポジティブだなぁ。
ま、見られなきゃいいだけだし、祭りの中で冒険に行くのも変わり者扱いで注目されそうだからいいかぁ。
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国をあげての盛大な祭りは、それはそれは素晴らしいものだった。
出店があるが、宴会の席にもうけられた山盛りの白い柔らかなパン、肉汁滴る獣肉や新鮮な野菜。
うーん、すごい。美味しい。ヤバイ楽しい。
ギュス君も美味しそうにもぐもぐと食べている。
奴隷で魔族がチラチラ目につくのは嫌だけど、今はなにもできないしなぁ。
祭りにサプリルちゃんを連れて来たけど、食べさせることはできなかった。一応形だけは奴隷扱いだからだ、マジックボックスにしこたまご飯を詰め込んでおいたのは内緒だ。
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はぁー、結婚すごかった。祝福やべぇ。敵ながらおめでとう。リア充は爆発しろ。
「帰ろっかぁ。」
「うん!」
ギュス君の手を繋ぎ、会場を出ようとしたとき、ふと、違和感を感じた。
まるで、全身をなめるように見られているような、内臓まで覗かれているような......【鑑定】の感覚。
視線をたどって私を鑑定しているやつを見つけた。
目と目があった。
それは、前の勇者の生残り、イレギュラー、番狂わせ、今回の元凶。
デインの姿が、そこにあった。
「そいつ!魔王だ!次期魔王と幹部がいるぞ!」
「ッ!アルニカ、ユグル!時間稼ぎを!」
二つの叫び声は同時に響く。
一瞬の混乱の最中、私とギュス君、先生、サプリルちゃんは私の呼んだガルーダに飛び乗り脱出した。
アルニカちゃんとユグル君を置いて。




