第四十話:新たな国へ
祭りも終わった次の日、私はみんなに考えてたことを提案してみた。といってもそんな気むずかしい話はない。単に隣の国へ移ろうってだけだ。
ダンダリオン共和国が悪いわけではないが、そろそろ冒険者っぽく放浪したくなった。
って言うか、私は異世界転生したらそれがテンプレだと思ってたんですがね......?
全員新しい国にいってみたかったみたいで、二つ返事で答えてくれた。
「あ、あとついでに護衛の依頼を受けたいんだけど。」
「なんでまた?俺達だけで行った方が安全じゃねーの?」
「今回は冒険者として出るんだから、ついでに実力のアピールをしたいの。」
「あー......」
ユグル君は納得したのかそれ以上はなにも言わなかった。
「それで、どちらの国へ向かうのです?」
「ん?あーそれね、それは今から決めようと思ってる。今日は荷造りとかしといて。」
「かしこまりましたわ。」
アルニカちゃんはユグル君にも声をかけて手伝わせ、先生は自主的に荷造りを始めた。ユグル君が愚痴ったからアルニカちゃんのげんこつがとんだのは見なかったことにした。
「ギュスくんー」
「なんですかシキミさん?」
「ん、ギュスくんはどっちの国がいい?」
冒険者を始めるともらえる地図を広げて、ギュスくんに見せた。
「そういえば、人間の国って、どうしてこんなに別れてるんですかね?僕らみたいに一人王がいれば統治できるのに、なぜ王や皇帝などがたくさんいるのでしょう?」
「んー、それはねぇ......」
な、何て言えばいいんだろう?経済学だのなんだのを勉強したことないし、かといって下手なことも言えないぞ!思わず先生の方を見ると、意思を汲み取ってくれたようで荷造りから手を離してくれた。
「では、オーギュスト様、この私がお教えします」
「む、助かる」
「ではなぜ人間は......」
長い長い講義は、昼ご飯の合図を出すまで続くのでした......。
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「お昼ご飯できたよー」
「おや、お昼のようです。オーギュスト様、講義はここまでにしましょう。」
「はい、先生。」
グラズさんみたいに寝てない、強い......。
ちなみに今日はシンプルにサンドイッチ。私はカツサンドにマスタードとかカラシが入ってる方が好きだけど、転生前のコンビニじゃ見なくなってたなぁ......。あのピリッとしたのがいいのになぁ......。
「あい変わらずシキミの料理はうめぇな。」
ユグル君は両手にもって食べているのを、アルニカちゃんがげんこつでやめさせた。
痛そう......。
「みんなはどれが好き?」
二個めのカツサンドを口に放り込みながらみんなに訪ねた。
「俺は断然このカツサンド。」
ガッツリ行けるから育ち盛りのユグルくんにはピッタリだもんね。
「私はフルーツサンド。まあ、デザートですからメインとしてならBLTですわ。」
んんー!女子力高いなぁアルニカちゃんは!
「僕はタマゴサンド!ねぇシキミさん、ピリッとしたのも好きだけどやっぱりマヨネーズだけなのがすきー!」
かわいい!子供舌!ちなみにマヨネーズは手作り。幸いお酢とかはあったからね。知識はあるから助かった。
「私はハムサンドですね。サンドイッチというのは、簡単に食べれるし素晴らしいですね。」
野菜も地球とかわらないから凄く楽だ。こうして、お昼をしっかりとった私たちは荷造りと講義を再開した。
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「よーし、準備完了!」
引き払うための荷造りが終わり、みんなも準備ができた。向かう先はエンリヴ帝国。ついでに受けた護衛の依頼はAかSに届くギリギリの難易度を設定した。
なんでも、最短かつ超危険な道を通るからこそこの難易度だと言う。
うひょー!わくわくしてきた!
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