第三十六話:不幸は連続するもの
翌朝、私達は盗賊の住み処のベットで目を覚ました。これもどこからからかっぱらって来たのだろうふかふかで気持ちのいいベットで、三人で寝ても余るくらいには大きかった。ユグルくんが嫌がったけど、無視して三人で川の字で眠った。
朝食は食料庫にあった人間の育てた猪の塩漬け肉があったからそれと黒パンを食べて野菜も適当に食べた。人間領の猪もこれはこれでありだな。魔族領の猪は魔獣みたいなもんだからやっぱり味って変わるんだなぁ。
こうして大満足の食事を終えた私達は、宝と食料を全部マジックボックスに詰め込んで盗賊の住み処をゆうゆうと後にしたのだった......。
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【猫の尻尾亭】に戻ると、何やら騒がしい。なんだろう?
「【クンツァイト】、ただいま戻りました。」
「!!」
えっ、なんでみんなそんな驚いてこっち見てるの?私達何かしたっけ?
「ほ、本当に【クンツァイト】の皆さんなんですね?」
「は、はい......。」
「と、盗賊に襲われたのでは......!?」
「盗賊?確かにいたし軽く襲われましたけど......」
「君たちはEランクだったはずだ!どうやって......」
あ、これはまずい。どうにかしてごまかさなきゃいけないやつだ。どうでっちあげるべきかな。
「規模は50人だそうだが、それでも三人で、ましてや初心者の君たちがなぜ無事でここまで?」
「それは、ちょうど倒そうとしてたゴブリンたちと交戦してたんです。どうも、宝をひとつ奪われていたみたいなので。」
「奪われた宝を取り戻すために交戦していたと。それで?」
「結果は盗賊たちが勝ったんですが、私たちを見つけたときはもうほとんどが満身創痍で、それでも勝てると確信したらしく襲われたんです。」
「消耗したあとに君たちと戦ったのか。遺体は?」
「どうすればいいのかわからなくて全部燃やしました。」
「そうか。かまわん。とにかく無事で良かった。盗品は持ち帰ったか?」
盗賊を倒した場合、その証しとして盗品を持ち帰る。装飾品類は持ち主に帰されるが、誰が持っていたかわからない金貨類はそっくりそのまま自分のものになる。
「はい。これを」
私はすぐにマジックボックスから宝箱を取り出してテーブルの上に置く。
「ずいぶん溜め込んでいたんだな、こいつら」
「みたいですね。」
「まあ、ご苦労。ゆっくり休むといい。」
「ありがとうございます。」
よーし!今日はのんびりするぞー!という気持ちで外に出ると、今度は外が騒がしい。
「何々?お祭り?」
私は近くの村人に訪ねる。
「いや、勇者様御一行が蛮族討伐から戻ってきたんだよ。」
あ、ヤバイ逃げよう。そう思って向きを変えたときだった。
「待ってよ!東雲さん!」
げ、見つかった。
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