第三十三話:冒険者らしいことをやる。
Eランクになって初めて受けた依頼はゴブリンの巣の討伐。蛮族のゴブリンも繁殖力はかわらないらしく、倒しても倒してもあとからわき出るように現れるそうだ。
Eランクの中ではかなり高い難易度で心配されたが、私達からすればただの雑魚なので不安だけど平気です、と言う演技をした。
場所は町外れの初心者の薬草摘み場所のもう少し奥。野宿しなきゃいけないだろうけど、なれているから問題なし。私達はさっそく出発することにした。
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森を歩きながら、私達は晩ごはんを探しつつゴブリンの巣を探す。ウサギか、カラスか、運良くシカとか見つからないかなー、と思いながら。
巣を見つける直前に、ウサギを二兎仕留めることができた。今晩はウサギ肉だ!
え?巣?そんなのアルニカちゃんが独り占めしちゃったよ。ユグルくんがかなり不満そうな顔をしてるけど、次見つけたらユグルくんが潰すということで話は決まった。
あとは、巣を燃やすだけ。残してしまうと別の蛮族や獣が住んでしまってまた厄介なことになる。
それもさくさくっと終わってしまった。
あーあ、退屈な依頼だった。と言うわけで戦利品を漁る前にお昼ご飯を作りたいと思います。
今回はこちら、魔族の間で流行しちゃったなんちゃってバーガー!白パンに魔猪ベーコン、レタス、魔山羊のチーズ、たっぷりマスタードを塗ってそれを挟んで完成。別世界の物を食べたい!グラズさんにねだられた時に作ったもので、料理長が大量に同じものを作って一気に流行した。
手軽に食べられるところが高評価だったらしい。一番不人気だったのはふかふかパンケーキ。女子には人気だったが、材料が高くついてしまいたまに食べれるごちそうに変わった。
そう考えると、あんなものが即食べれるっていい世界だったのかもしれないなぁと思った。
未練?そうだなぁ、楽しみにしてたマンガとかアニメが見れない所かな?
学校も家も、居場所なかったしね。
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なんちゃってバーガーを完食して、戦利品を漁りはじめる。といっても、ゴブリンの戦利品の中にいいものなんてほとんどない。せいぜい小さな宝石があるかないかだ。それも隅々まで探さないと見つからない。
「お、シノノメこっち来てみろよ!」
ユグルくんがなにか見つけたようだ。
「ジョエ、なに見つけたの?」
「宝箱!それもけっこう中身が詰まってる!」
「本当!?人間の肉とかじゃないよね?」
一度こっそり巣を掃除したときに見つけた宝箱には、みっちり人肉が詰まっててさすがに吐き気を三人とも感じたことがある。
戦場で慣れてても、不意打ちでこられるとさすがに胃袋がもたないからね......。
さっそく宝箱を開けると、その中には......




