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第二十一話:わたし このみ の メイド に なった ! はず ! ▼

遅くなりました!!!!

リリムさんに勇者の出現を報告すると


「もうそこまで来たの?今回は早いわねぇ」


なんて言っていた。早い......のか。それはヤバイのでは?と聞いてみたらまだどちらかというと早いだけであってとくに気にする必要はないそうだ。......本当にそれだけならいいけど。しっかし、みんなと侵略しはじめてもう五ヶ月かぁ。勇者君もあちこちで戦ってるみたい。がんばれー。っと、そういえばユーギア先生からアルニカちゃんは前線に出てももう平気ですよってこの前言ってたし、お迎えに行ってあげよう!ちょうど明日はグラズさんのところに行く日だからね!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


翌日、私はグラズさん達バジリスクの住む渓谷にたどり着いた。この渓谷の近くには湿地帯があってリザードマン系はそこで生活してる。逆にこの谷自体にはガルーダって種族とグリフォンが縄張り争いしてるみたいだけど、やっぱり侵略の時は不可侵条約結んで互いに協力するんだって。


「おや、シキミさん。遅れることもなく必ず来るとは、いつものことですが素晴らしいですね。」


そう言ってきたのはガルーダの長スターウイング。約束を必ず守る人間はお前くらいだと教えてくれた人......じゃなくて鳥人だ。大抵は途中放棄して逃げ出したりするらしい。逃げてもその先に待つ未来はどうあがいても死なんだけどね。


「約束を基本的にきっちり守るタイプだからね」

「前おっしゃってた『ニホンジン』だからでしたっけ?」

「まあね。破る人も少なからずいるけど。」


そんなことをしゃべりつつ、グラズさんのいる石ノ塔に到着。メドゥーサに案内されて大広間で待つ。周りには苦悶の顔を浮かべる人の石像でいっぱいだ。あ、この前あげたイケメンもお仲間になってる。王座の奥の吹き抜けから日光が降り注いでいる。そういえば、あの吹き抜けの真下に大切にされてる石像あったなぁ。気になって近づいたときグラズさんに折れる勢いで腕を掴まれて


「殺すぞ」


って言われたっけー。むちゃくちゃ怖かったし、アレは本気で殺す気だったな......事情を知らなかったと謝るとグラズさんは元の調子に戻ってすぐに謝ったあと、ここに近づかないでほしいと頼んだっけ。そういえば周りに散らばっている石像だったものはなんだったんだろうか?不用心に近づいたやつらの末路か、それとも......。


「おーっすわりぃわりぃ!待たせたか~?」

「あ、グラズさんと......」

「お、ね、え、さ、まぁ~!」

「」


目の前に二つの大きなマシュマロが迫り、そこに私はなすすべもなく挟まれ......やっぱり殺人鬼にこれはいるのかねぇ?教えて誰か......。

気を取り直してお茶ついでに現状報告。グラズさんはいい感じだそう。何がいい感じかはよくわからないが。アルニカちゃんについてはユーギア先生から教えてもらうことにした。それによるとアルニカちゃんにはメイドおよび従者の知識はすべて覚えさせてくれたそう。そして、殺人鬼の才能も全力開花させ適正職業が【殺戮者】へと変わっている。一応私好みのメイドにはなったんだけど......この甘え属性は注文にないよ先生!と抗議したが先生も何故か直らなかったんだとちょっとプライドがへし折られてしまっている。

......ま、まぁそれ以外は完璧だしそれでいいか!


「ね、ねぇアルニカちゃん」

「なんですかぁーおねぇさまー♥」

「......え、えっと明日は君に任せてもいい?」

「......!お姉さまに任された......!」


そ、その私もう死んでもいい!見たいな顔しないで怖い。


「わかりました!私がんばります!」


よ、よぉしたのしみだなー!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


グラズさんに頼まれて襲撃する町にたどり着いた。今回配下は借りないでアルニカちゃんのみに攻略して......ん?アルニカちゃんや、その背後の二人はなーに?


「インビジブルアサシンリザードでございます。」


仕事モードの時は本当に私の理想だナー。インビジブルアサシンリザードってなんぞよ。久々に鑑定だ!


【インビジブルアサシンリザード】

・アサシンリザードの突然変異型。一時的に姿を消すことができる。


うぉお、強そう......。え、でもそれ含めて三人だけど平気なの?


「お任せください。一人も逃さず殲滅いたします。」


微笑みが怖い。だがそれがいい。では、頼んだよ!終わったらなでなでしてあげるから!


「まぁ......!主にそんなこと言われたら、私もっとがんばってしまいますわ。それでは暫しお待ちくださいませ。」


そう言ってアルニカちゃんは影のように消えてしまった......信じてのんびり待つけど、観戦はしたいからゾンビカラスを飛ぶかぁ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ああ!主に任せてもらえるなんて私はなんてついているのでしょう!ここは主のためにも私ががんばらねば!衛兵には見られないよう、シャドウォークを使って素早く町へと侵入する。インビジブル達には門の閉鎖と見張りの始末を頼んでおいた。これで誰もこの町からは出られなくなりますからね。私は貴族にお会いしましょう。リリム様に教えていただいたチャームを駆使して屋敷を守る兵を魅惑に落としてさっさと通らせてからは、権威の高い召し使いの人間に案内させる。そして下賎な人間の貴族の男共々その(つがい)らしき女以外をチャームで操り即座に女は首を落とす。そして女のふりをして男に門の閉鎖は命令によるものと言うよう指示して、実行させる。これでこいつは用済み。後はごみ掃除だけ。なんて楽なことでしょう。これなら先生が連れていってくれた詰め所の兵達の方が歯ごたえがありましたわ。まぁ、文句は言えませんから、さっさと終わらせましょう。


こうして、町が一つ滅ぶ代わりに私のメイドアルニカちゃんの強さは証明されたのでした。

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