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第十八話:魔王に謁見

やっほーみんな、シキミだよ!今日はエルルーシュさんのところで痛覚の我慢大会の予定だよ!最近腕一個飛ぶくらいなら平気になってきたよ。感覚麻痺って恐ろしいね!っと、あれ?何だかついたけど騒がしいな......?


「シュシュ、コレハコレハシキミサン。キョウハザンネンナガラナニモデキマセンヨ」


そう言ってきたのはラミア(男)。ラミア(男)は頭が蛇になっていて、肉体は超絶マッスル。そして、蛇の尻尾を持っている。人の顔なのはエルルーシュさんみたいに女性だそう。たまに逆が生まれてきて、それはそれで大切に育てられるそうだ。


「え?じゃあどうすんの私たち」

「シュシュ、エルルーシュサマヨンデクル。スコシマッテテホシイ」

「いいよー。」


私はアルニカちゃんとのんびり待機。アルニカちゃんもはじめてあった頃よりかは大分おとなしくなってくれててとてもうれしい。最初の頃は容赦なくみんなに刃を向けて慌てて落ち着かせるはめになった。リリムさんなんか笑ってたけどあれ止めなかったら今頃とんでもないことになってたんじゃね?と今でも思う。まぁ、当の本人はそんなこと気にしないで隣で鼻歌を歌って待っている。何でそんなのんきなんですかねぇ......。


「シュシュ、シキミサン、エルルーシュサマガヘヤニクルヨウニダソウデス。」

「わかった、ありがとう。行こうアルニカちゃん」

「はぁーい!」


返事だけはいいなぁ。もうちょっと素直になるといいかなぁ......。


「ごめんねぇ、シキミちゃん。今日は魔王様に謁見する日なの。せっかく両腕切断痛覚耐性実験したかったのにねぇ。」

「いえ、また今度にしましょう。ところで、私も一緒に行っていいですか?」

「かまわないわよ。会いたいって言ってたものぉ」


あ、会いたいねぇ......別にいいけどさ。


「うふふ、それじゃあ行きましょっか」

「わかりました」

「りょーかい!」


エルルーシュさんのお気に入りのペットであるヒュドラの背中に乗って魔族領の深域にある魔王城へと向かった。老齢だって聞いたけど、どうなんだろうか?


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


魔王城にはエルルーシュさん以外の三人とちらほら見たことない種族もいた。後で聞いておこう。

バルバロスのメイドちゃん(角が短めで美女が多い)が紅茶とお菓子を用意してくれた。久々の甘味うめぇ。


「王が来られます、皆さまご起立ください。」


そう言うとみんな立ち上り、魔王が現れるのを待つ。もちろん私もアルニカちゃんも立った。

......魔王は、確かに年老いていた。しかし、それを感じさせない鋭い目。歴戦の者だけが持てる威圧がすさまじい。さすがのアルニカちゃんもじっとしている。


「皆の衆、我が招集に答えてくれてとてもうれしい。最近順調に人族の国を落とし、我が物にしている。不幸なことに妻は亡くなれど卵だけは辛うじてある。孵化するまではあと5年くらいだろう。それまでに領土をもっと拡大せねばならぬ。頼むぞ、お前たち」

「「「「「御意」」」」」


卵生なのね、魔王って......そして、それの孵化はあと5年。それまで領土を広げ続ける、と。私も頑張りますかぁ。


「それと、そこの人間の娘よ」

「ふぁっ」


思わず変な声が出てしまってみんなに冷たい目を向けられる。いや、声かけられると思ってないもん......。


「お前は異世界の者と聞いた。」

「は、はい」

「ならばこの書を渡そう。昔お前のようにこちらに来てしまった人間が、もし次に来た人間のためにと遺した本だ。そして、お前を幹部に昇格してやろう」

「......へ?」


とたん、まわりがざわつき始めた。人間があのエルルーシュ様やグラズ様と同等だって!?とかたぶらかしたのか?とか。こっちも理解が追い付いてない。わ、私幹部クラス?いきなり飛び級出世?マジで?と、とたんに適正可能職業が目の前に現れた。


適正可能職業【死霊魔術の長】


マジかぁ、幹部になる選択をしたらこんなんになれんのかぁ。やべぇなぁ。ってか、断ったら死にそうな空気だし断んないけどさぁ。人間をやめるなんてことないよね?


「わ、私のような者でよければ」

「そうか。ならば祝福を授けよう」

「光栄でございます......」


そうして運ばれてきたのは金の小さな聖杯のようなものに並々と注がれた真っ黒な何か。......飲むか。




私は一息にその液体を飲み干した。とたん、目の前がかすんでゆく。意識がもた、な......

バレンタイン特別ストーリーは絶対に書きます!楽しみにしてください!

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