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第十三話:帰る前の一仕事

その後は当然阿鼻叫喚。人間達はアラクネになすすべなく蹂躙され、その命を散らせてゆく。魔族たちにランクはない。人間が勝手につけたランクならある。それに例えるならアラクネはB。矮小な村と一端の冒険者には敵うものではない。村は五分とかからず壊滅し、残ったのはワーウルフに捕まえてきてもらった。その間に私はアラクネを引っ込め、ダヴィルさんに報告のためにソンビカラスを飛ばした。


「シキミサン、ニンゲン、アツメオワッタ」

「ん、ありがとう」


生き残ってるのは女子供が2、30と戦えないじいさんとかが10、抵抗してた男達が50......か。ダヴィルさんの返事しだいだし、待っておくかぁ......


「お、おい!」

「ん?」


男が一人、こちらに声をかけてきた。もちろん私は、素顔をさらさないように深くローブを被っている。それに、黒いローブって敵の幹部っぽいしミステリアスにかんじるしかっこいいじゃん!


「お前は人間だろ?そいつらにだまされてるだけだろ?」


あぁ、なるほど。私が操られてると思っているのか。ムカついたので、そいつの顔面を蹴ってやる。


「ぐはっ......」

「勘違いすんな人間。私は魔族の仲間だ。」


魔族の仲間、と聞いて人間達はざわついた。奴隷や、追放されて怯えながら暮らすものはともかく、仲間になっている人間は私がはじめてぐらいだろう。ゾンビカラスが上空を舞って私に止まるまで私は男を痛め付けていた。死なない程度に、壊れない程度に。エルルーシュさんの技を受け続けた成果だな。カラスに託された返事を受け取り、杖に引っ込めると聞こえるように内容を読んでやる。


「ご苦労だった、お前はさらに上へ行けるだろう。その話は後でしよう。さて、捕虜および捕らえたものについてだが」

「......」


みんな怯えてる。どうなるかわかりたくないけど、受け入れるしかないと言うことに。


「処刑するが、一番最初に名乗りをあげたものだけ」


そう言って手紙は途中だけどそこで切って終わったかのようにしまいこむ。


「ほら、誰が声をあげるの?」

「ぼ、僕が!」


けなげな男の子が手をあげた。家族を護りたいんだろうなぁーかわいいなぁ。


「よし、じゃあこちらに来い」


男の子は怯えながらもこちらに来た。


「あ、そういえばまだ手紙の続きを読んでないんだけど、残りは私の好きにしろって言われてたんだよね。」


男の子は気絶させてあげた。少しくらい優しさは残ってるよ!


「えーっと、ワーウルフ」

「ハイ」

「女子供と老人どもは要らないから好きにしていいよ。魂はもらうけど。」


その後は男の子を抱き抱えながら地獄絵図をのんびり眺めた。ワーウルフ達は子供を食い、女を弄び、老人を執拗に殺した。男達は妻や恋人の無惨な姿を見て悲鳴をあげたり怒りを露にしていたけど、別になにも聞こえない。こいつらはエルルーシュさんやリリムさん、後イケメンなのはグラズさんにあげるつもりだ。ワーウルフが楽しみ終わったら男の子はゾンビに運ばせておけばいいし、女はそのままワーウルフ達の集落行きだな。さーて、疲れたし帰ろ。明日は何があるかなー。

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