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夕食屋  作者: プリン
11/32

港町マルセオ

6日間の駅馬車の旅ももうすぐ終わり。次は港町マルセオ。

「海が見える。あ、船だ」

「小さい船だけだな。一週間後に大きな船が東方から帰ってくる。見に来ると良いよ」

「その時には港町に商人が集まるから賑やかになるぞ」とリシアダから同乗した商人が教えてくれた。


「風が強いわ。この季節だと寒いわね」

「着いたら、暗くなる前に宿を探そう」

「まず食事にしない?新鮮な魚が食べたいわね」

「市場の近くの飲み屋街なら、うまいものが食えるぞ。酔っ払いには気をつけてな」


市場で屋台を見つけて入る。お客さんはこの辺の漁師や船乗りだろう。早い時間帯だが飲んでいる。

「可愛いお客さんね。お酒は?」と給仕のお姉さんがロバートに話しかける。

「お酒はいらない。食事を。」

「パンと魚のスープで良い?」

「それを頼む。あと宿を探しているのだがどこか知らないか?」

「他のお客さんと雑魚寝で良ければ裏の小屋だけど、女の子がいるものね。店長に聞いてみるわ」

「ありがとう」

食事が運ばれてくる。パンと魚がたっぷり入ったスープと水。

食べながら今後の事を話していく。

「王都を出て6日ね、これからどうする?」

「マルセロで夕食屋を開く」

「ここは港町だ。特に大きな船が入った時期は荒っぽい奴らも増える。危険だ」

「頼りになる護衛がいるでしょ。ロバート」

「悪くはないけど、場所を探してオーブンやコンロを整えるのに数週間かかるわ」

「お店なら、すぐ使える物件があるよ」

「「「え?」」」

振り返ると、給仕のお姉さんとエプロン姿の男性が立っていた。

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