帰り道
…………でさー。」
隣で自転車を押している紗夜が楽しそうに話してる。
サヤ「ちょっとぉ…
裕也きいてる???
私ばっか話してるじゃん!! 」
ユウヤ「そんなことないよ(笑)
ただ昨日の今日で 紗夜のこと心配だったから元気そうで安心してた!」
サヤ「…うんー
まぁ気にしててもしょうがないしね!
ねぇ… でもさその傷…本当にどうしたの?大丈夫?」
ユウヤ「だから猫にひっかかれたんだって(笑)」
サヤ「…言いたくないならいいけどさっ!
裕也が怪我したら私も心配するんだからね!!!
奏太達も心配してたでしょ?」
ユウヤ「んーどーだろうね
心に言うほど心配してないって言われたけど(笑)」
サヤ「でもなんだかんだみんな仲間想いだから心配してるよ!きっと!」
わかってる…
ただ美哉と喧嘩したことで溝をつくってしまったんじゃなか…
どうしても そぅおもってしまう。
ユウヤ「まーな!」
かろうじてでた言葉がそれだった。
サヤ「うー 寒いね、最近。
星が綺麗に見えるのは嬉しいけど!!」
ユウヤ「紗夜って星好きなの?
前も流れ星みつけてたし!」
サヤ「んー 癖なのかな?
気付くと星見てる(笑)
やぱ変かな?」
ユウヤ「そんなことないよ!!
なんとなくわかる気がするし!」
サヤ「そぅ?
ならよかった!
っあ!そうだ まだ裕也達の連絡先知らないんだよね!
ライン教えてよ!」
ユウヤ「いいよ!」
お互いにラインを振って交換した。
サヤ「じゃぁ私こっちだから!
今日はありがとね。 裕也と話しして気が紛れた!
あのさ…」
言いかけて口を閉じる紗夜。
ユウヤ「ん?どうした?」
サヤ「んーん なんでもない!
じゃぁ またね!!」
そう言って笑った顔が少し悲しそうにみえた。