電話
ふぁ〜ぁ〜……
ふと目が覚め、自分が寝ていたことに気づく。
時計の針に目を向けると9時18分をさしてた。
ん??
紗夜からラインが来てる…
[やっほ!
文化祭初日おつかれさま(^^)]
[[あーごめん 寝てた…
紗夜こそお疲れさま!]]
そう返信しいつも通りタバコに火をつける。
しばらくするとラインが返ってきた。
[おはよ(≧∇≦)
いやーでも今日楽しかったな!]
ふと、美哉と別れたことを思い出した。
[[俺も楽しかったよ!
ただ奏太はしゃぎすぎ!]]
[奏太はいつもだもん!
しょうがないよ!]
[[まーな(笑)
…ねぇ紗夜 電話しない?]]
無性に声が聞きたくなり気がつくとそぅ送っていた。
[いいよ!
私も電話したくてラインしたし。
かけてもらってもいいかな?]
紗夜から番号を聞き電話をかける。
プルルルル… プルルルル…
サヤ 「もしもーし」
電話で聞く声が新鮮で思わず笑みがこぼれる。
サヤ「なんか照れくさいね…///」
ユウヤ「そーだね!…」
サヤ「私さ美哉と別れたんだ…」
ユウヤ「うん…
さっき美哉にラインで謝った時にきいた。」
サヤ「そーだったんだ……
結構好きだったんだけどなー…
裕也達とも遊べなくなるね。
美哉には優里香いるし。」
ユウヤ「…そんなことないよ。
大丈夫!友達だってことに変わらないし
それは奏太も心も一緒だとおもう」
サヤ「………そーかな。
だといいなぁ。
そーいえばさ
前に遊んだ帰りにさ 流れ星見たじゃん?」
ユウヤ「うん…」
サヤ「あの時ね。
優里香と美哉が別れますようにってお願いしてた。
私、最低だよね……」
ユウヤ「んーん そんなことない。
俺も同じ立場だったら
そぅお願いすると思う。」
サヤ「…ありがと。
私、実は優里香と元々仲よかったんだよね。
それを自分で壊しちゃった…
戻れるなら仲良かったころに戻りたいよ…」
泣く紗夜に何も言ってやれなかった……
サヤ「ごめんね
また私ばっか話しして。
裕也話ししやすいのかな?…
なんか安心してる。」
ユウヤ「…ほら!
奏太の話ずっと聞いてるから!
聞き役の方向いてるんだよ!」
サヤ「そーかもね。
奏太ずっと喋ってるもんね!
ねーねー星綺麗だよ!
そっちも見える?」
ユウヤ「見えるよ!
そんな遠いわけじゃないんだし!
っあ!流れ星!!」
サヤ「っえ?どこ??
あーあ
見逃したー…
裕也、何お願いしたの?」
ユウヤ「んー ……そんなお願いする時間なかったよ(笑)」
紗夜にずっと笑っててほしい…
照れ臭くてそんなこと言えなかった。
いつまで電話してたんだろう。
中学生の時の話、イツメンの話、
ほんとに何気ない会話をしてた。
ふと訪れた無言のタイミングで我に帰る。
時計の針はとっくに日付を塗り替えていた。
ユウヤ「結構電話してたんだね!
もぅ日付変わってた!」
サヤ「ほんとだ!!
裕也、寝る?」
ユウヤ「俺はさっき寝てたから大丈夫!もともと夜行性だし!(笑)」
サヤ「……ならもぅすこしだけ。
いいかな?」
ユウヤ「紗夜が大丈夫ならいいよ!」
時間が止まればいい。
本気でそぅおもっていた。




