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失敗談

 他人の口から出る話の中で何が一番面白いかといえば、それはきっと語り部の失敗談に違いないだろう。


「私は大きな過ちを犯した。当時は我が身をひどく呪ったが、それを経て今の私がある」


 そう紡がれる物語は私の心をわしと掴んで放さない。なぜなら、その物語には語り部の弱味が含まれるからであり、私は他者の弱味を看過できない質だからである。他人の不幸を蜜とは思わないが、私の場合、自分よりも劣っている人間の存在は私の心に余裕をもたらす。その余裕を保つがために、私は他者の失敗談を欲するのだ。

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