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あきらめの悪い子

作者: 柊 響華

詩です。

一応詩ですが、特に形式等はありません。

好き勝手に書いてみました。

ご自由に解釈して頂ければと思います。

 貴女と私が理解する日はきっと来ないでしょう。




 この声を涙にのせて、貴女に届けても



 貴女がその涙を掬うことはないでしょう。

 




 貴女には私が理解出来ないのでしょう。





 この叫びを怒りにまかせて、貴女に届けても



 貴女がそれに気付くことはないのでしょう。





 私にも貴女が理解できませんでした。





 貴女の涙は私に届きませんでした。



 私は貴女の涙を掬うことが出来なかった。





 私は貴女を理解出来ないと知りました。





 貴女は怒りを私に届けませんでした。



 私は貴女の怒りに気付けなかった。





 私と貴女は理解し合えないのでしょう。





 私はそれを幾百の夜、滴を溢れさせることにより知りました。



 私の怒りはヘドロのように胸の底に沈殿していきました。





  私が貴女に届けたかった言葉は





 私と貴女との間にそびえ立つ壁にぶつかり、





 私に跳ね返って






 私の心を深く抉りました。






 あの日貴女に届かなかった言葉を





 私は忘れていません。











 私はこの言葉を幾度となく貴女へと




 投げ掛けてきました。





 その度に壁に阻まれて





 言葉は私の元へ返ってきました。





 時には貴女から言葉が届き






 その言葉の何と軽いことか。






 貴女と私が理解し合えないことを知りました。





 それでもなお、





 私は貴女に言葉をーー










 声をーー











 叫びをーー











 何度でも届けにいくのです。










 この瞳が赤く染まろうとも。










 この胸が黒く濁ろうとも。







 この心が









 消えてなくなるその日まで。


お好きなように解釈してください。

誤字脱字があればご指摘願います。

感想等頂けると嬉しいです。

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