記憶のないヒト
???「よぉ、目が覚めたかい?」
そんな言葉をはるか頭上に聞きながら「オレ」は目覚めた。あたりを見渡すが「ザ・森」といった具合な感じで見渡せる範囲すべて木だらけだ。とても心の澄む草や木のとても落ち着く緑のにおいがする。
???「ここはどこだって顔してんなwまっ、無理もないか。」
またしても頭上から声が響くが風に揺れる木々の間から見える暖かな光がさす空以外何も見えない。
「すいませんココってどこなんですか?それとあなたのお名前を教えていただければ嬉しいのですが?」
疑問に思ったことを全部口にした。相手がすぐにでも答えてくれれば助かるんだけどな・・・と心の中で一人愚痴る。
???「すまんすまん、そこは”さまよいの森”それと私の事はイマジンとでも呼んでくれ。」
「さまよいの森?日本なんですよね?どこのことですか?本州?四国?九州?イマジンさんどこですか?」
イマジン「う~ん、そこはな日本ではなくて”トルミナ”っていう世界の”さまよいの森”」
「え、異世界?」
イマジンから説明を受けた・・・要するにここはれっきとした異世界でオレにこの森の管理をして欲しいらしい。日本に帰れるのかという質問にたいして無情にもイマジンからの返答はこうだった。
「君ね、地球で死んでるの。その証拠に名前と日本で何してたか思い出せないでしょ?」
オレは確かに自分の名前も家族の名前も何をしていたかも思い出せない事実にただ愕然とした、いくら記憶を呼びおこそうにもぜんぜん頭に浮かんでこない・・・そんなオレにイマジンが元気を出せよといった感じでやさしく声をかけてくれた。
「ここの管理人にまかされたということはすごい幸運なんだよ。それこそ地球で生きててモンスターに殺されるくらいの確率で”ほぼゼロ”の可能性をひきあてたんだよ?それにこれからを考えると楽しいじゃないか?君の好きなようにこの森を染めていっていいからね!!まあ、それなりのルールがあるがね?」
昔の事をくよくよしても仕方がない。これからを見つめよう、そう思い俺はイマジンに言った。
「すいません、管理人って給料いくらですかね?」
そこからはイマジンからのレクチャーを受け管理の仕方を教わりはじめた。説明の中でびっくりしたのが2点あった。
「まずはどのようにして管理をしていくかってことなんだけどね・・・えっとね、わかっているかもしれないけど言っておくよ。僕は君達で言うとこの”神様”だね。」
それについてはオレもうすうす感じていたのでびっくりはしなかった。むしろそれ以外だったら「神の使い」くらいを想定していた。しかし問題はそう・・・想定外の事はここからだった。
まず一つ目のびっくり。
「ちなみに君は今人間じゃなくなってね・・・”半人半神”つまりはオーディン様と一緒だね。」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!オーディン様ってあのオーディン様ですか?」
「そう、あのオーディン様だ・・・っていうかあの方以外に誰がいるの?」
茫然としたオレの状態をわかってかわからずかさらに追い討ちをかけるイマジン。
「あっ、そうだ!!いつまでも名前がないと不便だろ・・・そうだな・・・よし、これからは”ナナシ”と呼ぼう!!」
絶望的なほどにイマジンにはネーミングセンスがないことが判明した。
「えーっと、イマジン様・・・ちょっとお願いがあるのですが・・・よろしいでしょうか?」
「どうした”ナナシ”?」
そこはもう決定事項なんだな・・・と完全にあきらめつつもイマジンへと進言をする。
「不遜な事とは重々承知しておりますが、直接お姿を拝見させていただきながらお話させていただきたいのですが・・・よろしいでしょうか?」
おそるおそる聞いてみたが二つ返事でイマジン様からは
「いいぜ、ちょっとまってな。」
と、気前のいい返事が返ってきた。
とたんに突風が吹き荒び、木の葉が舞い散る。突風がやみ目を開けるとそこには、頭からつま先まで黒の衣装に身を包んだ一人の幼女がたっていた。
「どうだ、可愛いだろ?」
そしてこれが2つ目のびっくりだった。
駄作はじめましたw読んでもらえるかぎりつたないですが書ければと思います。