nenkino2000のおんがえし
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
ある日、おじいさんが森に行くと、罠にかかっているnenkino2000を見つけました。
「じっとしていなさい。今、助けてやるから」
罠を外してあげると、nenkino2000は走って逃げました。
家に帰ると、おじいさんはおばあさんにその話をしました。
「それは、よいことをしましたね」
おばあさんもそう言って、喜びました。
夜になり、入口の戸をたたく音がしました。
「どなたですか」
「わたし、kuru12345678910です。雪が激しくて、道に迷ってしまいました。どうか一晩、ここに泊めてもらえませんか?」
二人は快く、kuru12345678910を招き入れました。
kuru12345678910は、「あの部屋を貸してください」といい、「あと、パソコンを使わせてください」といいました。
「何をするんだい」
「それは、言えません。でも、絶対に中は見ないでください」
部屋に閉じこもると一日じゅうキーボードをたたく音が聞こえました。
三日が過ぎたとき、おばあさんはおじいさんに言いました。
「一体何をしとるんだろう」
「さあて」
「中を、覗いてみよう」
おばあさんは止めましたが、おじいさんは耳を傾けません。「ちょとだけだ」とうとう、覗いてしまいました。
kuru1234567891が、パソコンの前にすわり、Yahoo!知恵袋で、一心不乱にフリーターを中傷し続けていました。
なんとkuru1234567891は、nenkino2000だったのです!
「見てしまいましたね……。わたしは、罠にかかっているところを助けられたnenkino2000です。恩返しにきたのですが、姿を見られたからにはもうここにいるわけにはいきません。長いあいだ、ありがとうございました」
そうしてnenkino2000は、鼻の穴をふくらませると、カサカサと走って逃げました。