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私、悪役令嬢なのに攻略対象に溺愛されています!? 〜乙女ゲーム世界で5人の王子様に囲まれる日々〜  作者: 恋咲ロマンティカ


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【ガブリエル・レイヴン ルート】第3話

あの日から、ガブリエルの「護衛」はさらにエスカレートした。


朝、寮から出ると当然のように、ガブリエルがいる。


「おはよう、リディア!」


「おはようございます……」


もう慣れた。


「今日もいい天気だな!」


「そうですね……」


「よし、今日も一日、お前を守るぞ!」


(宣言しなくていいから……)


登校途中。


「リディア、そこ段差があるぞ」


「あ、ありがとうございます……」


「リディア、鳥の糞が落ちてきそうだ。こっち来い」


「え、どこに鳥が……?」


「リディア、風が強い。髪が乱れるぞ」


風よけのように、私の前に立つガブリエル。


(過保護すぎる……!)


でもその気遣いは、嬉しかった。


教室に着く。


「じゃあ、俺は教室の前で待ってるからな!」


「え、今日は授業は……?」


「出る! ちゃんと出るぞ!」


「……本当ですか?」


「本当だ! リディアに言われたからな!」


ガブリエルは、胸を張った。


「でも、休み時間は来るからな!」


「え……」


「お前が困ってないか確認する!」


(それ、結局見張りじゃ……!)


一時間目が終わる。

本当にガブリエルが来た。


「リディア! 大丈夫か!?」


「だ、大丈夫ですけど……」


「そうか! 良かった!」


周囲の生徒たちが、ジロジロ見ている。

恥ずかしい。


「あ、そうだ! これ!」


ガブリエルが、何かを差し出した。


「……これは?」


「お守り、俺が作った!」


見ると、手作りの少し不格好な、お守りだった。


「お前の安全を願って、作ったんだ!」


「……ありがとうございます」


その不格好さが逆に、温かかった。


「えへへ、喜んでくれて良かった!」


ガブリエルの笑顔は本当に、嬉しそうで。


(この人……本当に、不器用だけど……優しい)



昼休み。

中庭でガブリエルとお弁当を食べる。

今日も、ガブリエルのお弁当は肉ばかり。


「ガブリエルさん、やっぱり肉ばっかりですね……」


「だって、肉が好きなんだもん!」


「でも、野菜も食べないと……」


「うーん……」


私は、自分のお弁当から野菜を分けてあげた。


「はい、これ」


「……いいのか?」


「はい。だから、ちゃんと食べてください」


「……おう!」


ガブリエルは、嬉しそうに野菜を食べた。


「……やっぱ、お前がくれると美味いな」


「え……?」


「野菜嫌いだったけど、お前がくれると食べられる」


その言葉にドキッとした。


「あ、ありがとう……ございます……」


「ん?何で礼を言うんだ?」


「い、いえ……何でも……!」


その時。


「あら、ガブリエル。ここにいたのね」


女子生徒が、数人近づいてきた。


「お? どうした?」


「今度の模擬戦、見に行ってもいい?」


「ああ、いいぞ!」


女子生徒たちがキャーキャー騒ぐ。


(ガブリエルさん人気あるんだ……)


当然だ。

強くて、カッコよくて、優しいから。


「ねえ、ガブリエル。今度、一緒にお茶しない?」


「お茶? いいぞ!」


(え……)


「本当!? じゃあ、放課後ね!」


「おう!」


女子生徒たちは嬉しそうに去っていった。

私は少しだけ、胸がモヤモヤした。


(何、この気持ち……)


「リディア? どうした?」


「い、いえ……何でも……」


「そうか? 顔が変だぞ?」


「変じゃないです!」


むっとしてお弁当を食べる。

ガブリエルは不思議そうに首を傾げていた。



午後の授業が終わる。

ガブリエルが、教室の前で待っていた。


「リディア!」


「……あ、ガブリエルさん」


「今日も送って……あ」


そこに、さっきの女子生徒たちが来た。


「ガブリエル! お茶に行こう!」


「お、ああ……」


ガブリエルは、私を見た。


「……リディア、ごめん。今日は……」


「大丈夫です。どうぞ」


笑顔で答えた。

でも本当は、少し寂しかった。


「……本当にいいのか?」


「はい。楽しんできてください」


「……分かった。じゃあ、また明日!」


ガブリエルは、女子生徒たちと去っていった。


私は一人で、寮に帰った。


(何だろう、この気持ち……)


胸が、モヤモヤする。


(ガブリエルさんが他の人と楽しそうにしてるの嫌なのかな……)


そして、気づいた。


(私……ガブリエルさんのこと……)



翌日。

朝、寮から出る。

ガブリエルが、いつものように待っていた。


「おはよう、リディア!」


「……おはようございます」


「昨日は悪かったな!」


「え……?」


「お前を送れなくて。だから、今日は絶対送るからな!」


その笑顔はいつも通りで。


(ああ……この人は、そういう人なんだ)


誰にでも優しい。

女子生徒たちにも私にも同じように。


(それなのに私……独占したいって思っちゃってる……)


自分の気持ちに驚いた。


「リディア? また顔が変だぞ?」


「変じゃないです……!」


「そうか? なら、いいけど……」


ガブリエルは私の頭をポンポンと撫でた。


「具合悪かったら、言えよ? すぐ医務室連れてくからな!」


「……はい」


(もう……この人……!)



昼休み。

中庭で、二人でお弁当。


「なあ、リディア」


「はい?」


「お前さ……昨日からなんか元気ないよな?」


「え、そんなこと……」


「ある。俺には分かるぞ」


ガブリエルは真剣な顔で私を見た。


「何かあったのか?」


「……いえ、何も……」


「嘘つくな。お前、隠し事下手だぞ」


(バレてる……!)


「……あの」


「ん?」


「ガブリエルさんは、その……」


何を聞きたいのか自分でも分からなくて。


「私のこと……どう思ってますか……?」


その質問にガブリエルはキョトンとした。


「どうって……」


そして——


「大切に決まってるだろ」


即答だった。


「え……」


「お前は、俺の大事な人だ。守りたい人だ」


ガブリエルは真っ直ぐに私を見つめた。


「だから、お前のためなら何でもする」


その言葉は嘘じゃなかった。


「でも……他の人にも優しいですよね……」


「ん? そりゃ、騎士として当然だろ?」


「……そうですよね……」


「でも、お前は特別だぞ」


「え……?」


「お前は……他の誰とも違う」


ガブリエルは、少し照れた。


「お前といると……守りたいって気持ちが止まらなくなる」


「……」


「お前が笑ってると嬉しいし、泣いてると辛い。お前が傷つくとこ、想像しただけで……怖い」


その言葉は愛情だった。


「だから……お前は、俺にとって——」


「リディア!」


突然、別の声が響いた。

振り返るとアレクシスが立っていた。


「ア、アレクシス……」


「お前、レイヴンと何をしている」


その声は、冷たかった。


「あ? 何って、飯食ってるだけだろ」


「リディアは、私の婚約者だ。お前が二人きりでいるのは、不適切だ」


「は? 何言ってんだ、お前」


二人がまた睨み合う。


(また、これ……!)


「あの、二人とも……」


でも二人は聞いていない。


「リディア、こっちへ来い」


「待てよ! 俺がまだ話してる途中だ!」


「婚約者が優先だ」


「婚約なんてただの政略だろ!」


(あああ……もう……!)


「二人とも、やめてください……!」


私の叫びに、二人がハッとした。


「……悪い」


「……すまない」


ようやく静かになった。


(この二人……仲悪すぎる……)


でも、二人とも私のことを想ってくれているのは分かった。

それだけで——

少し、嬉しかった。




第3話を読んでくださり、ありがとうございます!

ガブリエルルート、彼の不器用な優しさが炸裂していましたが、いかがでしたでしょうか?

手作りのお守りや、リディアへの特別な想い……そしてアレクシスとの衝突。

この二人、仲が悪いですね(笑)

リディアも自分の気持ちに少しずつ気づき始めています。

ガブリエルの「誰にでも優しい」ところに戸惑いながらも、彼の「お前は特別」という言葉にドキッとしたシーンは書いていて楽しかったです。

次回はどうなるのでしょうか……?

皆さまの感想・ご意見をお待ちしています!

今後、どんなエピソードが読みたいですか?

•ガブリエルのもっと甘いシーン

•アレクシスとの三角関係の激化

•他のキャラクターの登場

•学園イベント(模擬戦、舞踏会など)

ぜひ教えてください!参考にさせていただきます。

それでは、次回もお楽しみに!

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