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私、悪役令嬢なのに攻略対象に溺愛されています!? 〜乙女ゲーム世界で5人の王子様に囲まれる日々〜  作者: 恋咲ロマンティカ


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【アレクシス・エルデンハート ルート】第3話

あの日から、アレクシスとの時間はさらに濃密になった。

朝も、昼も、放課後も。

常に、彼は私の側にいる。


「リディア、今日は何の授業だ?」


「え、えっと……魔法学、です……」


「そうか。なら、私も出席する」


「え、でもアレクシス様は確か政治学が……」


「問題ない」


(また授業サボる気だ……!)


魔法学の授業。

当然のように、アレクシスが隣に座っている。

周囲の視線が痛い。

特に、女子生徒たちの視線が。


(怖い……)


授業が始まり、ルシアン先生が教室に入ってきた。


「では、今日は魔法の実技を……」


ルシアン先生の視線が、私とアレクシスに向けられる。

一瞬、何か冷たいものが走った気がした。


「……リディア嬢、前に出てきたまえ」


「え、私、ですか……!?」


「そうだ。デモンストレーションをしてもらう」


(え、嫌だ……!)


立ち上がろうとする。

アレクシスが、私の手首を掴んだ。


「……先生。他の生徒では駄目なのですか?」


その声は、冷たかった。


「王太子殿下。これは授業です。生徒を選ぶのは教師の権限ですが?」


ルシアン先生も、負けていない。

二人の間に、火花が散る。


(え、何この空気……!?)


「……分かりました」


アレクシスは、渋々私を解放した。

私は教壇の前に立つ。


「では、基礎的な光の魔法を」


「は、はい……」


手のひらに、光を灯す。


「……ふむ。相変わらず、魔力の流れが不安定だね」


ルシアン先生が、近づいてくる。


「こうして……」


彼の手が、私の手に触れた。


その瞬間——


「先生」


アレクシスの声が、響いた。


「もう十分でしょう。リディアを席に戻させてください」


「……まだ、指導の途中ですが?」


「私が見ます。婚約者として、彼女の教育は私の責任でもある」


(え、そんな理由……!?)


ルシアン先生は、少し笑った。


「そうですか。では、お任せします」


そう言って、私を解放した。


席に戻る。

アレクシスの機嫌が、明らかに悪い。


「アレクシス……どうかした?」


「……何でもない」


でも、私の手を、強く握っている。


(痛い……)


授業が終わる。

アレクシスは、私を引っ張って教室を出た。


「ちょ、ちょっと……!」


「ついて来い」


有無を言わさず、王太子専用の離れへ。

部屋に入ると、アレクシスは私を壁に押し付けた。


「っ……!?」


「リディア」


彼の深紅の瞳が、私を見下ろす。


「お前、あの教師と……どういう関係だ?」


「え……?」


「あの男、お前に触れていたな」


「あ、あれは授業で……!」


「授業でも、許さない」


アレクシスの手が、私の頬に触れる。


「お前に触れていいのは、私だけだ」


「アレクシス……」


「あの男の目……お前を見る目が、気に入らない」


彼の声が、震えている。


「お前は、私のものだ。それなのに……」


「……」


「……他の男が、お前を見るだけで……殺意が湧く」


その言葉は、本気だった。


「ア、アレクシス……落ち着いて……」


「落ち着けるか」


彼は、私を抱きしめた。


「お前を、失うことを考えると……」


その腕に、力が込められる。


「……狂いそうになる」


「アレクシス……痛い」


「……っ、すまない」


彼は、慌てて力を緩めた。


「また、お前を……傷つけそうになった……」


その声は苦しそうだった。


「私は……お前を、愛しているのに……」


「……え?」


「でも、この感情が……制御できない」


アレクシスは、自分の手を見つめた。


「お前を独占したい。お前を誰にも渡したくない。お前を……閉じ込めたい」


「……っ」


「……怖いか?」


彼は、私を見た。

その目には不安が、見えた。


「……少し、怖いです」


正直に答えた。

アレクシスは悲しそうな顔をした。


「……そうか」


「でも……」


私は、彼の手を握った。


「……嫌じゃ、ないです」


「……リディア」


「ただ……もう少し、信じてください。私のこと」


「……」


「私はどこにも行きません。だから……」


アレクシスは、私の手を強く握り返した。


「……約束できるか?」


「……はい」


「なら、いい」


彼は私の額にキスをした。


「でも、やはり……他の男には近づくな」


(結局、そこは変わらないんだ……)



その日の夕方。

寮に戻ろうとすると、ガブリエルに呼び止められた。


「リディア!ちょっといいか?」


「あ、ガブリエルさん。どうしたんですか?」


「実は、明日の訓練の見学に来てほしくて……」


「見学……ですか?」


「ああ! お前に、俺の成長した姿を見せたいんだ!」


その笑顔は眩しくて。


「分かりました。行きます」


「本当か!? やった!」


嬉しそうな表情。

その瞬間——


「リディア」


冷たい声が、響いた。

振り返ると、アレクシスが立っていた。


「ア、アレクシス……」


「レイヴン。リディアに、何の用だ?」


「あ? 別に、訓練の見学に来てもらおうと思っただけだ」


「断れ、リディア」


「え……?」


「明日は、私とお茶会だ」


「え、そんな予定……」


「今、決めた」


(無茶苦茶だ……!)


「おい、何だよそれ!リディアが先に俺と約束したんだぞ!」


「婚約者の予定が優先だ」


二人が、睨み合う。


(ま、また……!)


「あの、二人とも……」


「リディア、こっちだ」


アレクシスが、私の手を引く。


「待てよ!リディア!」


ガブリエルも、もう片方の手を掴む。


「痛いです……!」


両腕を引っ張られる。


(腕が取れそう……!)


「二人とも、やめてください!」


私の叫びに、二人がハッとした表情になった。


「……すまない」


「……ごめん」


ようやく、解放される。


「あの……明日は、午前中はガブリエルさんの訓練を見て、午後はアレクシスとお茶じゃ駄目ですか……?」


二人は、不満そうな顔をした。


「……仕方ない」


「……ちっ、しょうがねえな」


渋々、納得してくれた。


(はあ……疲れる……)



夜、自室。

また、窓をノックする音がした。 


(またアレクシス……!)


窓を開けるとアレクシスがいた。


「……今日は、レイヴンと仲良くしていたな」


「あ、あれは……!」


「分かっている。お前は優しいから、断れないだけだ」


アレクシスは、部屋に入ってくる。


「でも……やはり、気に入らない」


「アレクシス……」


「明日、午後だけでは足りない。午前も、午後も……全て、私と過ごせ」


「え、でも約束が……」


「断れ」


その目は本気だった。


「お前は、私だけを見ていればいい」


「……それは、できません」


私は、初めてはっきりと、断った。

アレクシスは、驚いた顔をした。


「……なぜだ」


「ガブリエルさんとも、約束したから。それに……」


私は、アレクシスを見つめた。


「私には、私の意思があります。あなただけを見ていろ、というのは……無理です」


「……っ」


「でも……アレクシスのことは、大切に思っています」


「……本当か?」


「はい」


アレクシスは少し、表情を緩めた。


「……分かった。なら、明日の午後は必ず、私と過ごせ」


「はい」


「約束だぞ」


「約束です」


アレクシスは、満足そうに頷いた。

でも、去り際——


「……リディア。私の愛は、重い」


「……」


「それでも……側にいてくれるか?」


その問いは不安に満ちていた。


「……はい」


私は、頷いた。

アレクシスは初めて、本当に安心したような笑顔を見せた。


「……ありがとう」


そして、去っていった。


(アレクシス……)


彼の愛は、確かに重い。

でも——


(嫌じゃない……かも)


自分の心が少しずつ、彼に傾いていくのを感じた。






第3話を読んでくださり、ありがとうございます!

アレクシスの独占欲が暴走気味ですが、いかがでしたでしょうか?授業妨害に嫉妬、そして夜の訪問……。リディアも少しずつ自分の意思を示せるようになってきました。


皆さまの感想・ご意見をお待ちしています!

今後、どんなエピソードが読みたいですか?

•他のキャラクターとの絡み

•学園イベント(舞踏会、試験など)

•もっと甘いシーン?ドロドロ展開?

ぜひ教えてください。参考にさせていただきます!

それでは、次回もお楽しみに!

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