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6章 償うために
意識が朦朧とする中、目を開けると白い壁が目に入った。
病室だった。
夢を見ていたのか、いや、あの世で君に言われた言葉が、脳裏に鮮明に浮かぶ。
――「罪を償いたいなら、まだこっちに来ないで。見てるから」
その言葉は、胸の奥に鋭く突き刺さった。
僕が抱えた“大罪”を、ただ責めるだけでなく、
まだやり直せるチャンスがあると教えてくれるようだった。
涙が自然と頬を伝う。
痛みと後悔の中で、初めて心の奥底から、強く思った。
――僕は、君のために、罪を償おう。
目の前に広がる白い天井に、決意が固まる。
過去も、後悔も、全部抱えたまま、
これからの自分を変えていく――そう、強く思った。




