04 純粋な君
それは、6時限目が終わった昼下がり。
しとしとと降ってきた雨は、どしゃ降りになっていた。
そして俺、永野聖は、困った事に傘を所持していなかった。
―あー、雨降ってきた。
学校から出て数分でどしゃ降りになった為、近くにあった大木の下で雨宿りをする破目になった。
「…にしても、デカイよなぁ」
一人、そんなことを呟いた。
「那子に借りた本でも読むか……」
だけど、このまま雨が降り続けたらどうしようか……。
雨足が弱まったら、走って帰ろう。
しかし、家から学校まで20分、というのが、今の自分には痛手だ……。
今度から、自転車で通った方が良さそうだ。
俺の移動手段は大体、徒歩か電車である。
電車だと、色々と便利だし。
鞄から本を取り出し、タイトルを読み上げる。
「…〝CLEAR〟?」
書き出しは……、
―Her heart is clear like a clear sky.
(彼女の心は、晴れた空のように澄んでいます。)
Her voice is clear as a bell sound.
(彼女の声は、鈴の音のように澄んでいます。)
Her eyes are clear blue.
(彼女の瞳は、青く澄んでいます。)
Her tears are clear.
(彼女の涙は、透明です。)
It is clear like water.
(水のように透明です。)
The tears, like rain, transferred to the cheek.
(その涙は、雨のように頬に流れます。)
Rain is so clear in her mind.
(雨は彼女の心のように澄んでいます。)
「これ、英語の詩集だったのか。次からタイトルが変わってる……」
「あっ、聖君だ~!」
「あぁ、那子か」
那子の声で我に返った。
何度か、読み返していたらしい。
いつの間にか、雨が小雨になってきていた。
「私が貸した本、読んでくれてたんだぁ」
「那子、これって詩集なのか?」
「そうだよ~。読みやすいから、好きなんだぁ」
「へぇ……」
那子は英語の詩が好きなのか、単に詩が好きなのか考えながら、俺は本を鞄にしまった。
「もしかして、今、雨宿りしてた?」
「…まぁ、そんなとこ。」
「さっきまでひどかったよね~」
俺は鞄から目を上げて、ふと、那子を見た。
「傘無いんなら、一緒に帰ろうよ!一本しかないけど……」
「…いいのか?」
「うん!ね、一緒に帰ろう!」
「あぁ……」
本当、純真無垢というか、心が澄んでるというか……。
何ていうか、…本当に、可愛いな。
そんな君を微笑ましく見てしまう俺は、少し可笑しいのかな。
「那子って、雨っていうか、水みたいだよな。」
「え、どういうこと!?」
「褒めてんの」
「嘘だぁっ!」
「ホント、ホント」
「えーっ?」
「ホント、那子可愛い」
「さらっと言ったね……」
君は本当に、色んな意味で……、
〝CLEAR〟なのかもしれないな。
すみません。
やっぱり駄文。
かなり意味分かりませんでした。
那子は純粋って、ことを言いたかったんだと思いますよ、聖はっ!!




