表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
五角関係が世界を滅ぼす!? 恋愛経験ゼロの私、エセ占い師になって恋愛を正す!  作者: 桜皐ゆるり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/161

89話 アウレリアの恋バナ

「それでアウレリア様は好きな人いるんですか?」

「貴女、踏み込んでくるわね」

「だってミシェル様も私もお話しましたから、今度はアウレリア様の番じゃないですか~!」

 ナイス話題転換。そう、私もそこを聞きたかった。

「私もぜひお聞きしたいですわ。お友達とこうして恋バナできるなんて、いままでなかったものですから楽しくて……」

 期待の眼差しをアウレリア様に向ける。そう、私も恥ずかしかったのだから、貴方も同じ思いを。なんて思ってない。これは、知らなきゃいけないことのため。そう、決して愉しんでるわけじゃない。

「……ま、まあ誰とは言いませんが、お慕いしてる方はおりますわ」

 やはり、好きな人はいる。いるわけだ。さっきの三人は同様に好きと言ってたから、違うのだろうか。まだ三人を恋愛候補から外すのは早計かな。

「誰かは聞かないです~。でも、どんなところが好きとか、教えてください!」

「そうね、それくらいなら……」

 どんどん情報を聞き出すケイティはさすがだ。私など足元にも及ばない。恋愛に鈍感と言われても仕方ないのかもしれない。私も誰かに恋をして恋愛経験値でもあげれば、どうにかなるのかしら? ライオネル殿下の顔が浮かびそうになって、慌てて打ち消す。

「彼ね、目がとても綺麗なの」

 初めて見た。綻んだ、本当に愛おしそうな表情。綺麗の中に可愛さがある、これが恋する乙女の顔……。

「まるで宝石みたいだと思ったわ」

 何故か、私はライオネル殿下の赤い瞳、ルビーのような瞳を思い出してしまった。いや、そんなはずはないとわかってるのだけれど。なぜか胸がざわつく。

「ほわぁ、素敵な人なんですね」

「どうかしらね?」

 ケイティの言葉に悪戯っぽく笑ってアウレリア様は返す。どういう意味なんだろう。目が綺麗な彼をアウレリア様は好きに違いない。でも、確執もあるのだろうか。それともやっぱり秘めておかなきゃいけない恋?

「さ、そろそろ休憩はおしまいにしましょう。ケイティはお店の手伝い、ミシェルは占い部があるのでしょう?」

 ずいぶんと長い事話していたようだ。アウレリア様に生徒会をおしまいにするよう促されてしまった。今日、これ以上の情報は出ないだろう。

面白い、楽しい、と感じて頂けたら、

下の星マークから評価やブックマークをいただけますと、今後の活力になります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ