85話 女子会
いつもの仕事が思ったよりも早く片付いた。ケイティはやっぱり優秀だったようだ。早く終わった分、休憩時間というお茶会を開くことになったのだから関心する。いつもならお茶を飲みながら仕事をしているもの。
フィリップ殿下とノクタリウス様は城内の仕事をすると、生徒会からは出て行ったため、アウレリア様、ケイティ、私と三人の女子会になっている。
ケイティは紅茶やお菓子を食べながら何度も目を輝かせていて、思わず新しいお菓子をあげてしまいたくなる。
「美味しいです~!」
「よかったわ」
「口いっぱいには入れずに少しずつ食べなさい」
アウレリア様はケイティの横に座って、口元を拭いてあげるなど世話をやいている。口調は厳しいが、手のかかる子ほど可愛い。を体感している様子だ。微笑ましい。
「アウレリア様は本当に麗しいですね……生徒会は目が幸せすぎます」
世話を焼かれながら、間近で見るアウレリア様にため息をはくケイティ。そういえば、彼女はアウレリア様の顔が好きだった。私も好きだけど。でも、ケイティの発言からするに、顔がイイ人間を推して行く人間なのでは? と思う。
「そうね、顔はいい方が多いわね」
「ミシェル様もですよ?」
私の軽口に、ケイティが訂正をかける。ふむ。たしかに今世の私は見た目儚げの美少女よね。ケイティは綺麗系が好きなのかしらね? 私はケイティみたいな可愛い顔も好きだけど。
「私はケイティみたいなかわいい、笑顔が素敵な子も好きよ?」
「私たち両想いですね!」
にこっと笑って肯定してくれる。ちょっとドキっとするし、嬉しいがすぎるんだけど。好きって言った子に好きって返してもらえるの、すごく嬉しい……!
「貴女たち、恥ずかしくないんですの? 淑女としてもう少し人との距離を取ることをお勧めしますわ」
アウレリア様だけは私たちのノリについていけないとでも言うように頭を振る。
「はあ、ツンツンしてるアウレリア様お美しい……」
アウレリア様の戒めも、ケイティには効かないようだ。完全に見惚れている。
アウレリア様はまたケイティを諫めるだろうなと、私は紅茶を飲みながら二人のやりとりを眺めることにした。私が口を挟むより楽しそう。
「貴女、人の話は聞きなさい」
「すみません、アウレリア様と仲良くできると思って浮かれてしまって」
しょぼんとするケイティ。可愛いし、お世話好きの人間なら普通ここで絆されるんだけど……。
「……別に、わたくしは構わなくてよ。生徒会の人間同士連携は大切ですもの」
ツンとしながらもデレている様子に頬が緩む。アウレリア様も無事ケイティに絆されてくれたようだ。照れながらも、仲良くすることを否定しないところがポイント高いです。
「アウレリア様……!」
ケイティも嬉しそうに顔を緩ませる。仲良くなりそうで何よりだ。一安心して、一口サイズのお菓子を口に放り込む。
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