表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
五角関係が世界を滅ぼす!? 恋愛経験ゼロの私、エセ占い師になって恋愛を正す!  作者: 桜皐ゆるり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/161

79話 婚約発表

 私は、ライオネル殿下の方へ歩き出す。手を差し出されて、その手に手をそっと重ねた。やっぱり緊張していたみたいで、私の手は冷たい。ライオネル殿下の体温に安堵したのか、すっと手に血が通ってくる。だから、つい彼の手をぎゅっと握ってしまった。一瞬肩が跳ねて驚いた様子があったけど、ライオネル殿下が握り返してくる。暖かさにほっとしたのもつかの間、手を握ってしまったことを意識してしまって緊張してしまう。自分から握ったくせに。

 ライオネル殿下に連れられて壇を上る。パーティ会場がざわっとする。人々の視線が突き刺さって、背筋が震えた。ライオネル殿下の手に力が入る。彼も緊張しているのだとわかった。私もしっかりしないと。背筋を伸ばす。

 ライオネル殿下が手を上げれば、会場はシンと静まり返った。

「今日は集まってくれて礼を言う。めでたい場にふさわしい発表をしたいと思う」

 私の喉もことりと鳴った。

「私、ライオネル・カイリスはミシェル・シルヴァレーンと婚約することをここに発表する」

 再び会場がざわめく。

 うん、見せつけるのはバッチリ。これで大丈夫だよね? 大勢の前で婚約者ごっこするのは思った以上に恥ずかしい。こんな思いしてまでがんばってるんだから、ジュリアナ様は引いてくれるよね!

「婚約者を皆に紹介しよう。……ミシェル」

 ライオネル殿下は私の手を引いて隣へと促す。一歩前に出て、私はカーテシーをしながら名乗ろうとした。

「ミシェル――」

「うそよ!!」

 大きな声が邪魔をした。案の定、ジュリアナ様が髪に負けず劣らず真っ赤な顔をして、中央に躍り出て来た。

「私との婚約はどうなるのですか!?」

「すでに破棄しているはずだが?」

 必死な声色にぴしゃりと答えるライオネル殿下。

「……殿下、どうしてですの! たかが伯爵家の令嬢に殿下の婚約者が務まるとでも!?」

 けど、ジュリアナ様は負けずにライオネル殿下に食って掛かった。

 侯爵家のプライドが傷ついたとでも言いたげに行ってくる。でも、私の家はただの伯爵家じゃなくて、辺境伯なんだけど? 王族の隣に私の親たちが座っているのが見えないのかしら?

 家のことで喧嘩を売られているのはライオネル殿下ではなく、私。本当はライオネル殿下に仕切ってもらおうかと思ったけど、私が受けて立つべきね。

面白い、楽しい、と感じて頂けたら、

下の星マークから評価やブックマークをいただけますと、今後の活力になります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ