表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
五角関係が世界を滅ぼす!? 恋愛経験ゼロの私、エセ占い師になって恋愛を正す!  作者: 桜皐ゆるり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

72/161

71話 部屋の前に居た人物

「ミシェルは魔王復活を予見している」

「なんだって!?」

 そうか、フリィップ殿下は魔王を封印する力を持っているんだから、そっち方面から協力を仰げばいいわけね。二人が話している間に特に私から言うことはなさそうなので、視線を部屋にさ迷わせた。

 重要な話をしているのにフリィップ殿下が入って来たドアを誰も閉めていない。私は話を邪魔しないようにこっそりとドアへと寄り、ドアを閉めようとする。人影だ。誰? 廊下を覗くと、令嬢の後姿。深い青い髪色、アウレリア様だっ。今の話聞かれた……?

 私は扉を閉めて、落ち着こうと息を吐く。聞かれてまずい話、魔王についてはきっとアウレリア様もわからないだろう。それであれば聞かれても問題はないはず。私の占いについては? 説明からしてお母様とは別の力だと言ったけど、どう思われたかしら。

「ミシェル?」

 訝し気に名前を呼ばれて思考の海から浮上する。どうやら話終わって私がドアの前に突っ立ったままだから不思議に思ったみたい。

「すみません、話は終わりましたか?」

「ああ、国に危機が起きるとは壮大だね。これだけでもだいぶ功労賞ものなのだけど、シルヴァレーン嬢は公にはしたくないのだよね?」

「はい。百パーセント事態が起きるかと言われても困りますし、起こったとしてもそれ以上の占いができない可能性が高いので、内々でお願いしたいです」

 私が頷くと、フィリップ殿下は残念そうに眉尻を下げた。心底残念なのか、だいぶ渋ってはいたけど私の意を了承してくれる。

「ありがとうございます」

「それで、扉の前で何をしてたんだ?」

 話が終わったのを見計らって、ライオネル殿下が問いかけてくる。私はちらっと扉を見る。話していいものか。でも、話しておかないと収拾がつきそうにないのよね。私からアウレリア様にその話を振ったとして、事実を話して結末のように自殺されても敵わない。

「実は、ドアの外でアウレリア様を目撃しまして……」

ブクマありがとうございます!天使かな!?

ブクマくださる方々マジ天使。とても嬉しいです! がんばります。


面白い、楽しい、と感じて頂けたら、

下の星マークから評価やブックマークをいただけますと、今後の活力になります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ