57話 占いの館の恋愛相談
生誕祭の話を一部追加しました。
「ミシェル様は、いままでどのように恋愛相談を受けてきたんですか?」
そういえば最近まったく前世の知識を行かせてなかったことを思いだす。あまりにいろいろなことが起こりすぎて、ゲームの話や過去を思いだそうと必死になってたけど、私が使えるのはそれだけじゃないんだった。
これはジュリアナ様対策も簡単にできるかもしれない。
「人間が動きやすいパターンを予想するのよ。私、アウレリア様やケイティの前では占いで学んだやり方を活かせてなかったわ。ケイティが恋愛相談してくれないのもそういうことなのね」
「え、わ、わたしはその……アウレリア様応援隊ですから!」
動揺する様子はわかりやすい。やっぱりケイティも徐々にフィリップ殿下に惹かれているのかもしれない。でもそれを相談してもらえない占い師なんて、占い師の意味ないじゃない!
「いいわ、私の力を魅せてあげる」
それでもってケイティの恋愛相談をしてもらうんだから!
「そのためには、ライオネル殿下に協力してもらいたいところだけど……」
そうだ、だいたい気まずい状況になれば相手の様子を伺いに来るはずだ。もしくはずっとすれ違ってこじれるパターンもあるけど……ライオネル殿下は気にして様子見に来ると思う。ちらっと入口を見れば、少しカーテンが揺れたのを確認できた。
「入り口にいらっしゃるなら入ってきたらどうですか?」
私にしては大きな声を出す。カーテンが空いて、顔を出したのはライオネル殿下だ。私は、もう一つ椅子を出してきて彼に勧めた。
座っても、何を言うべきか困った表情のままで黙っている。入口までの距離もあるし占いの館の構築上入り口では中で何を話していたのかはわからないだろう。
「私の占いの力を使って、ジュリアナ様の対策をしようと思いますの。ただ、独りでは対策が難しいので、ライオネル殿下に手伝っていただきたくてお声をおかけしました」
どうして居たのかはあえて聞かない。ただ私は協力してほしいのだと、そのまま告げる。これ以上ややこしくして話を進められないのは困る。
「わかった」
了承を得て、私はジュリアナ様への対策を話した。ケイティからは反対の意見も出たけど、ライオネル殿下からは概ね賛成をもらえた。ライオネル殿下も似たような方向で解決を考えていたというのが大きい。
「では、そういう形で、ジュリアナ様との最終決戦はライオネル殿下の生誕祭にて行いましょう」
話を締めくくった。ずっと話していたから喉が渇いたので、占いの館の奥で紅茶を入れ二人に振舞う。
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