39話 ケイティの能力はお墨付き
黙って聞いているライオネル殿下に、ダメ押しとばかりに何故ケイティと話したいのかを嫌みも込めて言っておく。
「ケイティからフィリップ殿下のことを聞けるチャンスですし。関係性をはっきりさせるには仲良くなっておくのが一番です。ライオネル殿下がフィリップ殿下のお気持ちを聞いてくだされれば、私はこんな遠回しなことしなくてもいいですけどね?」
「わかった。入れるのは構わない……ケイティに生徒会に入るほどの実力があると言うんだな?」
「はい。ケイティは優秀です。私とアウレリア様が認めるんですから、彼女なら生徒会に入ってもすぐにお仕事できますよ」
ケイティとアウレリア様のことなら最初の二か月でつぶさに観察済みである。勉強もできるし、聡明だ。何より先生たちからの評判はすこぶるいい。
「アウレリアが平民を認めているのか?」
「認めてなければわざわざ貴族のルールを伝えてご指導しませんよ。ケイティもアウレリア様のことを慕っておりますし、いい機会じゃありませんか」
「だが、ノクタリウスが反対するだろう」
「平民お嫌いですものね」
不安は塗りつぶしておきたいのだろう。たしかに一番厄介そうなのはノクタリウス様だ。貴族傾向が一番強そうだし、はっきりと物を言う。何よりアウレリア様の近くに平民を置くということを一番嫌がりそうだ。しかし、どうにかするしかない。
「でも生徒会って人手不足ですよね? 私が倒れるかもしれないからその代わりって言って押し切りましょう」
「お前、強引だな……」
私の力押し提案に頬を引きつらせて若干引くライオネル殿下。貴方が引くほどではないと思うのだけど? 嫌みを込めて返しておく。
「私と無理やり契約を結んだライオネル殿下に言われたくないですが?」
「……お前根に持ってるのか?」
「どうでしょうね?」
疑問を疑問で返してくるから、私はふふっと笑っておく。根には持ってる。契約内容が良かったことと、現時点で良い方向に転がってるから許してるけど。
こほんと咳払いしてから「悪かった」と言われたので、謝罪は受け入れておく。
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