38話 平民を生徒会へ入れるつもり
今度はケイティに再び会いに行くことをライオネル殿下に報告することにした。
「元気になったので、今度こそケイティとお話ししようと思ってます」
「外に行くのは構わないが……お前は何を話に行こうと思ってたんだ?」
そういえば私に任せると言われてたし、前回はライオネル殿下が付いてくると思ってなかったら言ってなかったんだっけ。前回同様、付いてくる気みたいだし話しておいた方がいいかもしれない。その場で否定されても困るしね。
「生徒会に入ってもらえるように交渉しようかと」
「お前、平民を生徒会へ入れるつもりだったのか?」
やっぱりライオネル殿下は否定的だ。ケイティが平民だということに抵抗があるのは、仕方ない。貴族として平民と話をする方が一般的ではないのはわかってる。けど前世では一般市民だったから、私にはもうその感覚が薄れてしまっているのだけど。
貴族から見ると平民が生徒会に入るのはダメだったりするのかしら? あの穏やかなフィリップ殿下なら許可してくれそうな気もするけど。
「平民だと、生徒会は無理なのですか?」
「……いや、実力があれば問題はない」
私の質問が予想外だったのか、ライオネル殿下は熟考してから結論を口にした。否定ではなかったので、安堵した。
実力で見てもらえればケイティは大丈夫ね。なんたって将来は大魔法使い。ほぼチートに近い能力を持っている。
「しかし、何故そこまで彼女を生徒会に入れたいんだ?」
「ケイティに接触できないからですよ。クラスの中では絶対に貴族と接触しようとしませんし、放課後はフィリップ殿下と魔法の練習して、パン屋の手伝いしている。どこに私が入る時間があるのですか? それであれば生徒会に入っていただいて、少しでも接触を持ちたいのです」
ケイティとは小説の話とかアウレリア様の話とかしたいしね。生徒会は都合がいい。
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