表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
五角関係が世界を滅ぼす!? 恋愛経験ゼロの私、エセ占い師になって恋愛を正す!  作者: 桜皐ゆるり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/158

17話 侯爵令嬢と平民との間は不穏

 私はケイティに笑いかけようとして、アウレリア様が冷たい視線を彼女に送っていることに気づいた。ピタッと動きを止める。これは、私が言葉を挟むとややこしいことになる。

「貴方はいつまでそこで人の話を聞いていらっしゃるの? ミシェル様に謝罪はなさったのかしら?」

「あ、えと……」

 アウレリア様は声を張り詰めてケイティに詰め寄る。ケイティは何を言っていいのかわからないのか、私に何度もお辞儀をする。

 アウレリア様が注意したのだから、私からさらに催促することは余計だろう。ケイティを見たまま彼女の言葉を待つしかない。

「あの……その……シルヴァレーン様、すみません、前を見ずに飛び出してしまって」

「大丈夫よ、怪我もしていないから」

 やっと謝罪の言葉が出せたケイティに、安心してほしいと笑って見せる。本当は腕が痛いんだけど、ここで言ってはケイティが気にするし、アウレリア様がさらにケイティのイメージを悪くするかもしれない。

「本当にすみません……! 私、ここで失礼しますっ」

 ケイティは目に涙をためてもう一度お辞儀をすると、踵を返して廊下を駆けて行ってしまった。

「まったく廊下を走るのではありませんと言ってますのに」

 アウレリア様がため息を吐いてから、零す。その声には先ほどの問い詰めるような厳しさではなく、じんわりと心配が滲んでいるように聞こえた。アウレリア様は表情を引き締めて切り替え、「どうぞ」と私たちを生徒会の部屋へと案内してくれる。

 ケイティと何があったんだろう。ケイティは目に涙があったし、アウレリア様は厳しい口調だったし、侯爵令嬢と平民、しかも能力値の高い平民との間でのいざこざとか、不穏でしかない。

面白い、楽しい、と感じて頂けたら、

下の星マークから評価やブックマークをいただけますと、今後の活力になります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ