156話 勲章の褒美
フィリップ殿下とケイティが先に入り、私とレオは後に続く。大きな歓声と拍手、音楽が出迎えてくれる。
目がちかちかしそうな装飾の中央に移動して、四人並んで王様と王妃様の前に頭を垂れた。
「国に多大な貢献をしたとして、四人に勲章を授ける」
王様の言葉にさらに私たちは深々と頭を下げる。王様は声を張り上げて続けた。
「ミシェル・シルヴァレーン。長き眠りについていた我が国の守護神を目覚めさせる方法を占い、その力を狙った隣国へ赴いたその気概、誠に賞賛する」
「ありがたき幸せですわ」
私は一度立ってからカーテシーをして、再び頭を垂れる。なるほど、黒龍を魔王ではなく神様だったとしたわけね。隣国との諍いもそれ関連で片付けたわけだ。
「ケイティはシルヴァレーン嬢の占いを信じ、自分の力の限り神の復興に力を貸してくれた。ケイティには魔導士の称号を与える。その力、今後も我が国のため奮ってくれ」
「ありがとうございます」
ケイティが私同様お辞儀をしはお礼を述べた。
魔導士としての称号を得たということは、ケイティは魔術師として国に雇われることになるわね。しかも、称号だから地位も子爵と同じくらいだったはず。ケイティは身分の差を気にしていたから、少しはその差も埋まったと考えるべきよね。
「フリィップ・カイリス、ライオネル・カイリス、王子としてその役割、よく全うした。二人には、何か褒美を与えよう」
フィリップ殿下がすっと立ち上がる。その目はきらっと輝いて、何か悪戯をしそうでドキッとした。
「私は、婚約者を自分の意思で決めたいです」
「ほお、もう決まっているのか?」
「はい」
フィリップ殿下はケイティの傍に行くと彼女の手を取って立ち上がらせた。
「ケイティ……私の隣にいてほしい」
「――!」
ケイティが目を瞬いている。フリィップ殿下は、ケイティの手を取ったまま彼女のに跪いた。
「何度でも言うよ。君が好きだ」
真剣な青い瞳に、ケイティの喉が鳴る。
隣で繰り広げられる光景に、こっちがどきどきしてしまう。こんな大勢の前での告白とか、すごい。
ケイティはどうするのかしら。やっぱり身分の差で引き下がる? でも、二度も好意を伝えてくれた好きな相手に対して、断るのは難しいんじゃないかしら。彼女なら、まっすぐな答えを出してくれそう。
勝手に期待して、ケイティを見た。
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