表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
五角関係が世界を滅ぼす!? 恋愛経験ゼロの私、エセ占い師になって恋愛を正す!  作者: 桜皐ゆるり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

100/161

99話 なんなのよ、このノリ

「アウレリア様は素晴らしい女性です!」

「そうそう、ケイティちゃんはよくわかってるよね~!」

 ケイティは相変わらず、ラルフさんの意図などお構いなしにアウレリア様が立派な大人だと主張する。ラルフさんもそれにはにこにこで返して、陽気に声をあげている。ケイティにアウレリア様のこと言われると、負けてられないと思ってしまうのよね。

「心配してるのもアウレリア様らしいわ。あの方、優しいもの」

「ミラちゃんは一二〇点満点です!」

 私も負け地と感想を言えば、ラルフさんが嬉しそうに大声で評価してくる。大人のくせに、おちゃらけがすぎるわね、この人。ジト目でラルフさんを見てみるも、にこっと笑顔を返されただけだった。

「ノクタリウスも、突然アウレリアの騎士になったお前のことを嫌ってるしな。どうしていきなり出て来たヤツがって、怒ってるのを何度か聞いた」

 ノリにはついてこないものの、ライオネル殿下は納得したように頷く。それからどこか遠い目をしている。ノクタリウス様、わりと厄介だったりする? いや、日誌の内容を考えれば、イメージはまったくその通りなので、本質がそうなのかもしれない。

「いやあ、嫌ってるヤツに応援されるってイヤでしょ?」

「やっぱりお前、嫌みでやってたのか」

 ラルフさんもライオネル殿下には普通に吐露する。ライオネル殿下が冷めた目でラルフさんを見るも、目をそらして口笛を吹き、さらに嫌みを連ねる。

「いやあ、がんばりたいだけがんばればいいと思いますよ。どうせ叶わない恋じゃないっすか」

「隣国に輿入れするのは決まっているから、それはそうだが……」

 たしかにどう頑張っても報われないのよね。ゲームでもだけど。ちょっと可哀想な人なのよね。

 ここでちょっと話題が重かったのか、ケイティがラルフさんに話しかけた。

「ラルフさんから見たアウレリア様ってどんな感じなんですか? 一番近くで見守ってきたんですよね?」

「うん? お嬢は気が強くて負けず嫌いだけど、とっても優しいよ」

「わかります! 気丈な立ち振る舞いがかっこよくて、でも、いろいろ教えてくださる優しいアウレリア様って美しいですよね!」

「ケイティちゃん、わかってるぅ!」

 だから、さっきからなんなのよ、このノリ。

面白い、楽しい、と感じて頂けたら、

下の星マークから評価やブックマークをいただけますと、今後の活力になります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ