表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

3話

神崎はタクシーに乗り、大内のマンションの前に来ていた。


安藤に話を聞いてもらったが、見当はずれのアドバイスをされ速攻で電話を切った。


結局ここに来てしまった。本当に僕のことわかってくれるのは

敬也さんだけだと実感させられる。


そんなことずっと前から知っている。


安藤に助けを求めた僕が悪かった。


大内の部屋の扉の前に立つ。今すぐ顔が見たいのに、


玄関チャイムを押す手が躊躇する。


神崎は、扉の前で深呼吸をして、意を決して

大内の部屋のチャイムを3回鳴らす。


それが、二人の合図だ。大内が扉を開ける。


「晶、どうした」と驚く大内に


「お酒を買って来ました。一緒に飲み明かしましょう」と言いつつ

リビングに入りソファに座る。


その横に大内も座り


「今日はデートじゃなかったのか」と聞いてくる。


その言葉に神崎はわざとらしく暗い表情をする。


「振られました。傷ついた心を癒やしてください」と甘えた声を出す。


「振られたのか?結局、俺の言った通りになったな」


「癪ですけどそうですね。別れるなんて思ってもみませんでした

本当に悲しい。慰めてよ」と悲しげな表情すると


「へぇ、彼女に振られてへこんでいるなんて、相当好きだったんだな」

と大内の表情と声は、明るい。まるで別れたことを喜んでいるみたいだ。


「はぁ~、敬也さん楽しんでいる。性格悪いな」


「楽しんではいない。傷心のお前が心配だ」


「でも表情も声も明るいよね」


「お酒を飲んでいたから機嫌がいいんだ。慰めてやる一緒に飲むぞ」


「飲みますよ。今日は酔いつぶれるまでとことん飲みましょう」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ