作者凸って楽しいの?
最近、作者凸で作者の方が憂いていたり書きたくなくなったりというのをよく見かけます。
純粋な読者でも、書いていて読者でもいいのですが、どうして作者凸をするのでしょうか。
良く見かけるのが「書式ができていない」というもの。所謂「お作法」ですね。
私個人の意見としては、正直話が面白いか文章が読みやすければ全く気になりません。文頭が落ちていなかろうが、三点リーダーが偶数でなかろうが、鍵カッコの最期に句点があろうが、さして問題ではなく読み続けられます。
私がかつて読み専だった頃、重要だったのは話が自分の好みかどうかだけで、そんなの一切気になりませんでした。「てにをは」の使い方や誤字脱字の方が余程気になりました。
(1)お作法について
お作法について厳しい人はおそらく作者でもある人が多いと思います。読み専で厳しい人もいらっしゃるとは思いますけど、そう多くは無い気がします。
①自分も過去に言われて傷ついた
自分が言われたので他の人にも言ってあげよう、という思考です。
自分が言われて不快だったのなら、他人に突撃するものでは無いと分かりますよね。
②親切心から
親切で言うなら、丁寧な言葉で伝える努力をしましょう。仲良くない相手の場合、教えを乞うていない限りただのおせっかいにしかならず、最悪傷つけます。
③知識を披露したい
知識を披露したいなら作者を傷つける行為を楽しんでないで、ブログでも書いたらどうでしょう?
おそらく一人ひとり攻撃するよりも多くの作者を救えます。
お作法について知った今でも、私自身はお作法についてはそんなに気にならず読めます。話を楽しみたいから気にしません。何より趣味で書かれている作品が大半で、ついでに賞にでも参加してみようという人が圧倒的多数だと思います。
また、お作法警察の方が指摘する作法が出来ていなくても賞を取っている作品を何度もみかけていますから、結局はそんな上辺の部分よりも中身なんですよね。
読む側としての意見は、誤字脱字の方がよっぽど気になります。
(2)あとがき
あとがきにポイントクレクレを書くな!という指摘については、これはもう好みの問題ですよね。私はあっても気にしませんが、それが鼻に付く理由は何でしょう?
もしかしたら「読んであげている」という思考があるのかもしれませんが、気に入らなければそこだけ飛ばして読まない選択はありますよね。
作者にとっては機会損失を防ぎたい。サイトは慣れている人もいらっしゃればそうでない人も見ています。注意書きというのは概ね「慣れていない人(初心者)」に向けられているものなので、わざわざ自分は知っているから書くなと言わなくても……と思います。
スルーするのも大人の対応ではないでしょうか。それでポイント入れたくなくなるのは自分が圧倒的に優位な立場に居る(と考えている)からだと思いますが、読者と作者は対等ですし読者の持っている☆は優位だから持っているのではなく「この作品素敵だよ!」と新規で読む人に伝えるツールのひとつで、最初から作品を読む時に評価しようと息巻いて読むものではないと思います。
(3)余計なアドバイス
面白くないから書くな!というアドバイスは、ほかに作品を楽しんでいる人がいるのに自分の思いだけをぶつけるのは失礼です。しかも知らない相手から言われてもただ悲しいだけです。
面白かった時だけお伝えできないですか? 面白い作品に感想を伝えれば作者も読者も幸せになれます。逆に、つまらないと伝えた本人はスッキリするかもしれませんが、作者もその報告を見た人も幸せにはなれません。
今回、人に余計なお世話をしたい人の心理には何があるのだろうとさらっと調べましたが、ポイントは下記のようです。
①親切心から・好意から(おせっかい)
②自分の方が優位だと主張したいから(マウント)
③注目を集めたい(承認欲求)
OH! 言い方を変えたらなんかちょっと嫌ですね。
特に知り合いでもない人からされる指摘は()内の方に変換されるのではないでしょうか。特に②③は相手の為を思ってすらないですね。
このような作者凸する方は、自分の好きな作者だけ生き残ればいい思考があるのでしょうか? でも、自分の好きな作者を嫌いな人もいますよね。それで作者が筆を折れば読者は好きな作者の話を読めなくなります。
潰れてしまってから後悔しても、もう遅いです。潰そうと思ってやっている人は喜ぶのでしょうが、人の不幸を願うよりも人の幸せを願った方が誰もが何倍も幸せになれます。
面白がってする作者凸だけはしてほしくないですし、指摘をするなら言葉を選んでほしいです。
特に知らない相手に凸するなら丁寧に、上から目線にならないように伝えていただければと思います。あまりに気持ちが昂っていて我慢できなかったとしても、気持ちを書き出してすぐ送るのではなく、できれば一日置いて書き出した言葉を読み直してから送りませんか?
同じ内容を送るにしても、少しは言葉の使い方を選べると思います。
そんな誰かの悪意を受け止められず、悲しい思いをしたという報告をもう聞きたくないし見たくないです。
どうせなら、みんなが楽しいと思える行動をしていきたいものです。
悪意に心を痛めている誰かへ。
個人的な意見としては、マウントを取る人は劣等感の強い人です。
対等かそれ以上の思考の人は何を言われても一切気にしません。なぜなら嫌みと取らないからです。
もし何か言われても気にしないのが一番ですし、どうしても気になるようでしたら吐きだすのが良いと思います。
無理して前向きに捉えなくていいんです。
言わなくて良い事を言う人は、自分の言葉に責任を持っていない人がほとんどですから。
どうか心を痛めないでください。