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クソガキ絵師VTuberとハロウィン

 実はてとのフォロワー数だったりチャンネル登録者ってしぐれうい先生-10万人を基準にしてたんです。万人受けするキャラクターじゃないし、年数も違うので-10万。ですが、サボってる間にうい先生の数字が跳ね上がってしまったので、もうてとにロリ神歌わせようかなとおもってます。

「ママ~、オフコラボ見たよー」

「あんまり、大声でママって言うなよ。身バレするだろ」

「そうゆう問題なんだ!?」

「身バレは怖いよ。ぼくってガチアンチ多いから」

「気にしすぎなくらいがちょうど良いのかな?」


 まだ全然人がいる教室で話す内容じゃないと思う。僕が身バレしたら翌日には死体として発見される自信がある。


「今日も家行っていい?」

「良いけど…、毎日来て楽しいの?飽きない?」

「逆に訊くけど、毎日絵を描いて、配信して飽きない?」


 もちろん答えは「飽きない」。絵を描くことは呼吸することに等しいし、配信をすることは最近寂しさを消す手段になりつつある。


「楽しそうなママの顔を見てるとさ、私も楽しい気持ちになるんだよ?」

「そ、そうなんだ。で、でも今日から一週間は忙しいからあんまり話し相手はできないぞ」

「何かあったっけ?」

「もうすぐハロウィンでしょ?」

「ああ!コンビニとかのハロウィンコラボとか!?」

「そうゆう奴の締め切りはとっくに過ぎてる。グッズ化するにもゲームに実装するにも時間がかかるから」

「そっか。じゃ、帰ろ」



 ぼくの家は駅から近く、徒歩3分、防音完備の一階建ての賃貸物件だ。駅から学校までの距離も近いのでギリギリまで家で絵を描くことができる。


「ハロウィンなんて普段と変わらないし、何もしないよね」

「ママ、ハロパしないの?」

「逆にするの?うわー陽キャだ」

「今年は約束も何もしてないし一緒にパーティーする?」

「しない」



 玄関で靴を脱ぎ捨て、廊下を走り、冷蔵庫を開ける。奥からケーキの入った箱を取り出し、フォークを持ってパソコン前に。


「室長の分は無いぞ」

「分かってるよ」


 箱を開けると、蝙蝠の形に型どられたチョコで飾り付けられたパンプキンケーキが露になる。鋭角をフォークで削り取り、一口分食べるとぼくは顔をしかめた。


「思ったよりカボチャだったからあげる」

「ママ、好き嫌いせずしっかり食べましょうね」

「お母さん面するな!」


 ケーキを食べきり、パソコンを起動。今日締め切りの仕事一覧を見ながら、描く順番を決める。配信しながら描いても良いと許可を得ているものは後回しだ。配信でやる。

 こうしている最中にも依頼は入る。もっと余裕を作って依頼したら良いのに。(by締め切りまで手を付けてないイラストレーター)

 時期が被ると依頼が被るのだが、もっと細かく指定してくれないとこちらにもバリエーションの限界がある。魔女衣装イラストの依頼がこの一週間だけで36。どう差分を付けろと言うのだ。


「ドレス、ワンピース、ミニスカ、カチューシャ、手袋…」


 ゴチャゴチャ考えているが、魔女の衣装は一つのイラストにつき、基本一色なので簡単な方だ。正月の花柄の着物依頼の重複時は花言葉を調べた。花の色で不吉になるんだから面倒臭い。


「ママ、頑張れー」

「うるさいっ!」


 室長のような元気な人には魔女衣装は似合わないな。と思いつつ、ペンを動かした。


「そういえば、室長のお披露目ってそろそろじゃない?練習してる?」

「え?」




『裏野と申します。先日行われた絵師V話にて、達津てと先生の人差し指禁止縛りで描かれたこのモデルを使い、広報などを担当することになりました。ふざけんな』


 ↑胃痛スタッフさんです。


『COOKING初の男性ライバーになりますが、よろしくお願いします』

 コラボ企画中の会話でもうすぐハロウィンですねっていう話を入れようかと思っていたんですが、現実時期と違い過ぎたのでやめたんですよ。そしたら、いつの間にかハロウィンじゃないですか。時が経つのも早いですね。

 久し振りに自分の作品を見返したらセリフ詰めすぎで状況が分かりにくかったので、そのうち直して回ると思います。いつになるかは分かりません。

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