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クソガキ絵師VTuberと百合の間に挟まる男

チャンネル登録者 てと>KOMUGI>神凪>獺祭>ヘドロ

VTuberとしての人気 てと>神凪>KOMUGI>ヘドロ>獺祭

絵描きとしての人気 てと>獺祭>神凪>KOMUGI

イラストレーターを始めた順 獺祭>KOMUGI>てと>神凪

VTuberを始めた順 神凪>KOMUGI>ヘドロ>てと>獺祭


誤差です

『全体への質問。〈皆さんへ質問です。皆さんは元々絵描きで後からVTuberになられましたが、VTuberを始めようと思ったキッカケは何ですか?〉だ、そうだ』

『ウチの場合は一ヶ月一回小説の挿し絵を描くくらいでイラストレーターらしいことはあまりしてなかったし。ここの社長に誘われたから来ただけ』

『私は何となくよ』


 まあ、今時そういうのも珍しく無いよな。時代も代わったなぁ。


『私は凪ちゃんに誘われたので』

『二人は仲良かったな』

『はい、私達は絵描きの頃から親しくしています』

『そんな昔からだっけ?』

『ええ、そうですよ。凪ちゃんが誘ってくれたから前の会社を辞めたんですよ?』プク

『怒んない怒んない』

『終わんないから俺話すぞ。俺がVTuberを始めたのは…』


 また百合に挟まる男とか言われるんだろうなあ。俺以外にも男がもう一人居る筈なんだがなあ。


『おい、無言で梅干しと人参を俺の弁当に入れるな。リスナーは分からねぇだろうが!』

『もぐもぐ』

『こいつの理由は金よね。次いって次』

『えー、俺への質問だな。〈私は生粋のてと様アンチです。あまり獺祭さんの配信は観ないのですが、お酒が好きとのことなので、オススメの墨液を教えてください。どんな味なのかも教えてくださると幸いです。〉酒の話どこ行ったよ』


 こいつのリスナーは俺んとこの奴らとは一味どころか酒と墨液くらい違う。墨液は飲むもんじゃねえ。墨液を飲むやつは居ねえ!!


『墨液は飲み物じゃねえよ!』


 自分の思ったことを勢いよくツッコミとして吐き出す。てとはずっと弁当を食べている。てとのマイクは咀嚼音と箸と箸がぶつかる音が永遠と拾われ続けている。てと以外は個人への質問に一つずつ答えた。


『ご馳走さま!はぁ~、やっと食べ終わった。食事中は静かにしなきゃいけないしな』


 そんな理由で黙って食ってたのか。しかも早くトークに参加するために急いで…、なんか…なんかなぁ…


「可愛いじゃねえか」

『『『『きも』』』』


ヘドロまで…。いや、元からこういうやつか。


『てとさん、ちゃんと噛まなきゃ』

『ちゃんと30回ずつ噛んでますよーっだ。っと俺のは〈てと様はお金が好きと聞きました。個人ですし、脱税とかしてるんじゃないですか~( ˊᵕˋ*)?〉翻訳すると〈もし脱税して逮捕されたりしたら嫌です。大丈夫ですよね?〉とのことで、ちゃんと税は納めてます。罰金嫌だし』

『罰金無くてもしっかり払えよ!』


 てとは次の質問に手を伸ばす。


『次、〈てと様の配信ってワンパターンじゃないですか?もっと歌枠とかホラゲーとかやらないとリスナーは付いてきませんよ?(嘲笑)〉ほんやく~、〈歌枠とか他のことをするてと様も見てみたいです。しないんですか?〉これね~、考えてたんだけど、変わらないままで居ようかなって』

『その心は?』

『受験とか出産とか飽きたりとかで、俺から離れる可能性なんて無限にあるじゃん。戻ってきたときに大きく変わってたら何か嫌じゃんか。久し振りに帰省したら商店街が潰れてショッピングモールが建ってるみたいな。売ってるものが殆ど変わらなかったとしても何か嫌じゃん?だから俺は進化はしても変化はしない』

『それ以上、どう進化すんだよ』


 こんな奴でもしっかり考えてんだなあ。


『そもそも歌枠とか、ボイトレにかける時間無い。次!〈裏切り者の一族の末裔である我は、天上のアルタナの配信観ている魂の中枢、此度の運命の交わる一瞬より貴殿の配信を聴視しようとしたが、如何せん同じような背信ばかりでゲートが朧模糊。奨励の星の記憶があれば教えて欲しい〉』


 マイクをオフにして弁当を食っていた神凪がマイクをオンにして入ってきた。


『翻訳すると、〈いつもは私の配信みてるけど、この機会にてとの配信観ようとしたけど同じような配信ばっかでどっから観れば良いか分かりません。オススメの配信のアーカイブがあれば教えて欲しいです〉だってさ』

『配信全部観ろって言いたいけど、コラボのゲーム配信が一番無難じゃない?普段の内容とは全然違うけど、俺を知るならそれで十分だと思う』


 てとへの質問が終わり、残りは全体が二つ、てと以外が一つずつ。全体の片方に(ラスト)って書いてあるからオチ担当だろう。てとがクッキーを頬張りながら全体への質問を開く。


『〈普段使っているペンタブ、絵の具、筆などが知りたいです〉だって。あんまり詳しいこと言っても大半の人は分かんないだろうし、かるーく言ってこ。詳しくは本人の枠で訊いてね』


 てとが仕切り、どんどん回していく。(神凪)(ヘドロ)(KOMUGI)が答え、真面目な雰囲気になってきて笑いの要素が少なくなってきたので少し入れようと…


『お前のリスナーの質問返してやるぜ。てとが使ってる絵の具はどんな味だよ?』


 と訊くと、てとはあまり考えずに答えた。


M(マゼンタ)C(シアン)Y(イエロー)W(ホワイト)の四種類だけの絵の具で、あんまり店舗とかで見ない珍しい奴なんだよね。MとCはあんまり味しなかった。Wはちょっと甘かった。ピリピリした。Yは甘くて一番安全な味がした。ちなみに墨液は1L一万ウン千円の◯◯って奴で、ちょっと苦かった。それ以上に匂い凄いなあれ。人が飲むもんじゃないよ』

『『人が』以前に飲むもんじゃねえよ。』


 世の中には居るんだな、墨液飲むやつ。


『お前のリスナーが狂ってるのはお前に似たからなんだろうな』

『心外だ~』

『て、こいつと一部のリスナーが目立ってるだけで、(ウチみたいな)普通のリスナーもちゃんといるから』

『こむぎ~!!』

『呼び捨てしないで』

『酷い!!』


 それもそうか問題児は目立つし、てとのところは母数が多い。納得は出来るっちゃ出来る。その後は、神凪とヘドロがてとの発言に引きつつ質問に答え、俺とKOMUGIの質問も終え、ラストのみとなった。


『私が読むわ。〈てと様が自分をわたし(・・・)って言うところが見たいです。一人称をバラバラにしてみてもらっても良いですか?〉』


 て訳で、俺→わたくし、てと→わたし、ヘドロ→ウチ、神凪→俺、KOMUGI→俺になった。このまま午後の収録をするらしい。アホなんじゃねえか、COOKING!


『オチは!?』

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