第四十五話☆家族
ちょっと期間空いちゃったゼ☆
内容忘れちゃった方もいると思うので、簡単な要約を!
レアが森から女の子を連れて帰ってきた
↓
女の子の目が覚めた
↓
朝ごはん一緒に食べようぜ←イマココ
って感じです。
いやぁ、分かりやすいねψ(`∇´)ψ
私は目の前でゆっくり朝ご飯を食べている少女をもう一度見る。
右目は翡翠みたいな薄い緑色。左目は海みたいにどこまでも広がるような青色。今は自信なさげに伏し目がちなその姿は誰でも思わず守ってあげたくなるような、か弱い雰囲気があった。背丈は私の胸のあたりまでと小さく、12,13歳くらいに見える。
うん、可愛い。
起きている顔をはっきりと見たのは今日が初めてだが、かなりの美人顔だ。この世界には美人しかいないのだろうか。
少し視線を下に下げると見えてくるのは私が作ったワンピースと、レアと同じまな板・・・いや、まだ成長段階の・・・これからきっと成長するはずの胸。
まぁ、まだ子供だもんね。
その少女は私が作った朝ご飯を一口一口を噛みしめるように食べている。彼女の体型は細身だが、健康的な細さだ。今までもきちんとご飯は貰えていたように思える。
よっぽど怖い思いをしたのかな・・・。
「ねぇ、名前は?自己紹介くらいはした方がいいでしょう?」
私は目の前の少女に話しかける。
少女は一瞬ビクッと動いた後、しっかりと私と目を合わせて答えた。
「・・・メルリーナ。」
「そう、いい名前だね。私はリリィ。この子は私の・・・」
私はレアのことも一緒に紹介しようとレアに視線を向けるが、思わず言葉に詰まる。
私の・・・何?
レアは私にとって、とても大切な存在だ。初めてレアに会ったときに友達になりたい、と言ったが、レアはただの友達の枠では無い気がする。
親友?
それもちょっと違う。
レアが言葉に詰まった私の方を見て、不思議そうにコテン、と首をかしげる。
あぁ、そんな不思議そうな顔も可愛いな。
「・・・家族・・・かな。名前はレア。よろしくね。」
お互いに名前を与え合い、一緒に生活をする、これは家族、と言うものじゃないかな。実際にはっきりと声に出してみるとなんかちょっと照れくさい気もするけど。
チラッとレアの表情を伺うと、レアは花が咲いたような満面の笑みを浮かべていた。
「えぇ!!!そうよ。リリィの家族のレアよ。よろしくね。」
メルリーナは少し目を細め、優しく微笑みながら呟く。
「・・・そっか。家族か。」
メルリーナはそっと手に持っていた木のスプーンを机に置いた。
「おかわりはいらない?」
メルリーナの空っぽになったお皿を見て私が訪ねる。
「いらない。・・・ありがとう。」
「そう。じゃあ、食器を片づけちゃうね。」
私は全員分の食器を水で洗いながら考える。
うーん、家族と何かあったのかな。空気が重い・・・。
私は今更ながら改めて考える。
メルリーナの様子を見ると、何か事情があったことは確か。まぁ、楽しい事じゃないだろうな。
もちろん、力になってあげたいし、困っていることがあるなら力になりたい、と言う気持ちもある。
問題は、私がメルリーナにかけてあげる言葉が見つからないこと。
私はこの世界についてほとんど知らない。メルリーナがもし、「家に帰る道が分からないの。」と言っても私にはどうすることもできない。もし、何かから逃げていたのだとしても、ここが本当に安全かどうかも私にははっきりとは分からない。
よし、その時にはレアに丸投げしよう。
悶々と考え事をしていたらいつの間にかお皿をすべて洗い終わっていた。
レアとメルリーナとダイニングにある、机を囲む。
メルリーナが口を開いた。
「・・・聞いてほしいの。」




