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リリィは不老不死の魔女のようです  作者: パンダ小太郎
第一章 森の中で
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第四十一話☆文字


レアが魔法で作り出した薄い板に指先だけ少し焦げる程度の火を纏うことで板を焼き、文字を書こうと考えたのだが…。


私はふと考える。


これ、今やる必要ある?


頑張れ私。考えるんだ…!


ちなみに、前の世界での私の成績は中の下。一番好きな教科は、数学。まぁ、好きだからと言って数学の成績が良いわけじゃないが…。苦手な教科は、体育と英語、そして国語。ん?あと、化学もだな。あれ、政経も苦手。今気がついたけどほとんど全部苦手なのかも。


いや、待って。苦手なんじゃない。頭が受け付けないのだ、と言っておこう。


そんな私がもうすでにフリーズしそうな頭で必死に考える。


……今文字が同じか確認する必要ある…?今、ドアに急いで文字書く必要ある…?ってかドアに文字書かなくても、ここは開けないでね?って一言言えば済む話なのでは…?


はっ!?いや、文字の確認は今目の前にある板に2、3文字を書けばいいだけだ。数秒で終わるのでは?


よし、さっさと文字を書こう。


そう思い、文字を書こうとすると、少し慌てた様子でレアが私に話しかけた。


「…っ!大丈夫?文字が書けないなら私が教えてあげるわ!それとも、何か書きづらい理由があるの?……無理しなくていいのよ?」


私が色々考えていた間、およそ1分間、私は板を片手にフリーズしていたことになる。


「あ、違うのっ!ちょっと考え事があって…!文字は全然書けるよっ!」


「でも…。」


レアが眉毛を八の字にして心配そうに私の顔色を伺った。


…そんな表情もまた可愛いっ!!


でも、レアに心配をかけちゃったのは事実。さっさと文字書いてレアに確認してもらわなきゃ。


私は目の前の板に、『あいう』と五十音の最初の3文字を書いていく。


私が指でなぞる毎に木が焼け、ちょっと香ばしい匂いが漂う。


「よし!でき………た?」


「あら、私と同じ文字じゃないの。すごいわね。」


レアが私の手元を覗き込み、さらっと答える。


そこには、私が書いた文字のはずなのに全く違う文字が完成していた。

でも、何故か読める。


自動変換とかされてるのかな…。


普通なら、どうして…!?とかなるかもしれないが、私は深く考えない事にした。もう、分からないことは分からないのだ。異世界生活はこの言葉に尽きる。


「妖精も人間も同じ文字を使うの?」


「まさかっ!違うわよ。今レアが書いたのは妖精の使う古い文字だわ。人間の文字は国によっても違うし、時代によっても変化していくものだから、私も分からないところが多いわね。」


近くにレアがいたから妖精の使う文字に変換されたのかな…?


今話してるのは言葉に関してはどうなんだろう…?


でも今話してるのは日本語だと思うんだけど…。

言葉も実は自動変換されてたりするのかな?ってことは、私は世界中の人と話ができるってこと…!?嬉しい…!


私にとって外国語を勉強する事はかなり苦手だ。英語は過去最低の6点を記録したことがある。古文も別の国の言葉だと思いつつ接しているため、かなり苦手な部類に入ってしまうのだ。


こんなに嬉しいことは他にないだろう。いや、レアと出会ったことも特別だけど。ご飯を食べていけていることも。…意外とあるな。


思わず顔が緩んでしまう。


「まぁ、文字が同じならよかった!とりあえず、お洋服作りの続きをしようかな。」


「え?………えぇ、そうね。リリィがそれでいいなら、いいわ。」


……?どうしたんだろう?不思議な返事だな。


まぁ、いいか!




私はそのままドアを開け、お洋服作りを再開した。





1時間後、私は気づく。


えええええええ!そういえば、ドアに名前を書くつもりだったのに…!忘れてた……。


だから、レアの返事が少し微妙だったんだな…。




まぁ、また今度でいいかっ!



かなり時間が空いてしまいました…!すみませんm(_ _)m


最近忙しいかったので書く時間がなかったのです…。(;_;)


ストックというものは一文字分もありませんからねっ!(^O^)




リリィの頭は違うことを考えると、さっきまで考えていたことについてはすっかり忘れてしまうのです。


私と一緒ですね(*゜▽゜*)

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