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再会の序章

昨日まで忙しかった為、短めです。

 窓から差し込む強めの日差しで目が覚めた。


「昼か……」


 明け方まで起きていたせいで、この時間まで寝てしまった。


 流石にやり過ぎたかな。最近はだいぶ鍛えられてきたと思ったのに身体中がバキバキいってるし。でも仕方ないよね。言葉もティアもいつにも増して色気があったんだから。そんな二人を前にして我慢出来る奴の方がおかしい。


「二人は……まだ無理そうかな。」


 僕がこうなってるので予想はついてたけど、二人は体力を使い果たしてぐっすり眠っていた。起きれるまでまだ掛かりそうだな。


「さて、二人が起きる前に一つ仕掛けをしておくか。」


 僕はささっと準備を整えて、ある所に向かった。



「ん……あれ?……お昼?」


 僕が部屋に戻ってから少しして、言葉がゆっくりと目を覚ました。


「おはよう、言葉。身体は大丈夫?」

「おはよう、綴理くん。えっと、ちょっとだるいけど、動く分には問題ないよ。」


 良かった。


「そっか。ごめん、止まれなくて。」

「気にしないで。こうなるって分かってて誘ったのは私たちの方なんだから。」

「うん。」


 いつもこうなんだよなぁ。言葉が優しく受け入れてくれるからついやり過ぎてしまう。これに関しては学習能力皆無だな僕は。反省しよう。


 とそんな話をしていると、ティアもゆっくりと目を開けた。


「昼、ですか。寝た時間が時間ですから仕方ないですね。……おはようございます。」

「おはよう、ティア。」

「おはよう。」

「お二人はもう結構前に起きていたんですか?」

「ううん、私はついさっきだよ。綴理くんはもう完全に準備出来てるけど。」

「それなら私たちも準備しないとですね。今日も色々と行くんですから。」


 そう言ってティアがベッドから起き上がる。同時に言葉もベッドから降りて話しながら支度を始めた。


「そうだね。んっ………はぁ。今日は王都かぁ。クラスには仲良い人いなかったけど、他は関わりのあった人もいたからなぁ。もしかしたら会うかもしれないね。」

「先輩とかには会いたいかもな。城での話も聞きたいし。まあ、観光優先で偶然会えたらぐらいで考えておこうかな。会おうと思えば強引に会えなくもないし。」

「そっか。スキルがあるもんね。」

「うん、だからこういう時は運任せで行こうかなってね。でもどうしてもって時は言って、すぐに連れてくから。」

「分かった、その時は宜しくね。」

「うん。」


 こうして支度はゆっくりと整っていった。



「よし、じゃあ出発しようか。二人共、僕にくっついて。」

「うん!」

「はい。」



舞台は変わって(シーンスイッチ)



 僕たちは王都へと転移した。



「ここが王都か。やっぱり人が多いな。」

「そうだね。それにお店もいっぱいあるよ。」

「楽しみですね。早速色々見てみましょうか。」


 という訳で僕たちは王都の街中を歩き始めた。


 まず最初に入ったお店は庶民的なレストランだった。起きてからまだ何も食べてなかったからね。


「お腹すいたね。何頼もっか。」

「そうだな。朝食べてないのもあるし、結構しっかり食べたいな。」

「そうですね。それでしたらこれとかが良いんじゃないでしょうか。」

「お、いいね。僕はそれにしようかな。」


 そうして僕はオーク肉のステーキを選んだ。


「二人はどうする?」

「うん、決めた!私も同じので!やっぱり空腹には勝てないよ。」

「ですね。私もそうします。」

「結局一緒にステーキって感じか。デザートはどうする?」

「あ、せっかくだし歩きながら露店で買って食べない?」

「そうだね。その方がデート感あって良いかも。」

「でしょ?ティアはそれでもいい?」

「はい、たまにはそういうのもしてみたいです。」

「じゃあ決まりだね!」


 こうして僕たちは初の王都での食事を済ませ、店を出た。そして歩きながらスイーツを売っている露店を探す。


「いいのあるかなぁ。これだけお店が並んでたら結構見つかりそうだよね。」

「クレープとかあるのかな。なんとなくこういうときってアイスかクレープのイメージない?」

「アニメとかだとそういう描写多いけど、実際どうなんだろうね。ティアのイメージだとどうなの?」

「私もこういうのは初めてですからよく分からないですね。そういう物に触れる機会もありませんでしたから。でも、普通は考えなくてもいいんじゃないでしょうか。私たちのデートですから、私たちが楽しめればそれで。」

「それもそうだね。僕たちは僕たちで楽しもうか。」

「だね。」


 なんて話しているうちに目当てのスイーツ店を見つけた。早速買って食べてみる。


「まさかこっちに来て本当にクレープが食べられるとは。やっぱりこっちにも地球の文化入って来てるよな。過去の勇者が持ってきたのかな。」

「あ、美味しい。クオリティも高いね。」

「本当に美味しいですね。次に王都に来た時も食べたいです。」

「気に入ってくれて良かった。いつでも来れるから、食べたくなったら言ってね。」

「はい。その時はお願いします。」

「任せて。」


 少しして、クレープを食べ終わって満足した僕たちは、食後の運動がてら王都の観光を再開した。


 服を見たり、変わった魔導具を見つけたり、たまたま広場でやっていた大道芸を見たりとおよそ出来ることはやっただろう。それから全力で王都を楽しんだ僕たちは、泊まるための宿を探すことにした。


「王都は賑わってるだけあってどこも満室ばっかりだなぁ。検索に時間がかかりそうだからもうちょっと歩き回ろうかな。」

「いいよ、ゆっくり探して。私たちはまだ全然動けるから。ね、ティア。」

「はい。私たちのことは気にせずツヅリさんのペースで探してください。」

「そっか、ありがとう。そうさせてもらうよ。」


 僕たちはもう少し街中を歩き回ることにした。


 そして、久しぶりにあいつと会うことになる。この世界に来る前から微塵も成長していない、というか寧ろ悪化したあいつと。それと、入れ違いになっていた先輩とも。

次回、メインとサブが交差します。

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