追放者会議
少し落ち着いて、僕は隣の彼女に声をかけた。
「言葉、大丈夫か?」
「う、うん。大丈夫だよ、綴理くん。あはは……私達、ここでもまた、はぶかれちゃったね……。」
言葉はやっぱり元気が無かった。
これ以上落ち込まれていても困るし、気になってもいたので慰めつつ話題を変える事にした。
「そうだな。でも一人じゃないから。困った事があったら遠慮なく頼って。出来る限りのことはするからさ。だから一緒に頑張っていこう。ところで、せっかくステータス貰ったし、お互いに何が出来るか分かってた方がこれから動きやすいから一緒にステータス確認しあわないか。」
そう言って自分のステータス画面を開くと、言葉も頷いてステータス画面を開いてくれた。
その内容はこうだった。
名前 コトハ・ユメサキ
Lv 1
職業 【司書】
体力 100
魔力 50
物攻 20
魔攻 20
物防 30
魔防 30
スキル 『速読』『高速読解』
魔法
称号 《転移者》《ck8n3と#&》
ここでもまた文字化けしてるところがあるみたいだ。
それ以外も大体僕のステータスと同じで戦闘では役に立ちそうにない。
今こうして僕と一緒に追放されてる訳だから当然なんだけど。
どうしようかなぁ。
魔物とか出たら即終了なんだよな。
安全に暮らせる方法考えないと。
でも今は何よりも今日の寝床と食事を考える方が優先だ。
とりあえずお金はあるから宿屋を探そう。
「見た感じ今の僕たちに出来ることはあまり無さそうだし、今日ご飯食べるところと泊まるところ探そっか。これからの事は後でゆっくり考えよう。」
そう言って街に向かって歩き出すと、言葉も頷いてついてきた。
「だね。それにしても綴理くんはあんまり落ち込んだりしてないんだね。私はすっごく怖かったし心細かったのに、全然気にしてる様子がないよね。今も私一人だったらここから動けないままだったよ。」
「いや、全く気にして無かった訳ではないんだけど、ステータス見た瞬間から覚悟はしてたし、即殺されなかっただけマシだなって。それにこう言っちゃなんだけど、一緒に追放されたのが言葉だったから寂しくないなってなんか安心したし、自分がしっかりしないとって思ったのもあるんだよ。なんだかんだいっても男だし、引っ張ってかないとって。」
「そっか、私も綴理くんが一緒で良かった。他の人だったらこんなに早く立ち直れてなかったよ。」
「ちゃんと支えられてるなら良かった。どんどん頼ってくれていいから。これからまたよろしくな。」
「うん、頼りにしてるよ。よろしくね。」
先の見えない不安の中で、僕たちは互いに笑い合いちょっとだけ温かい時間を過ごした。
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